「風景」正本忠臣。なにか、映画のシーンをたどっているような印象の作品。子供が駆けていくのは枯れ草の野原なのだが、そこでは屋根が崩れ落ちたり、手術台が置かれたりしているのだ。場面が脈絡もなく展開していき、その風景の中を子供がただ駆けていくのである。
その風景の
右端から 左の端へ
子供が一人
ひたすらに駆け抜けて行くと
風景もまた
いつまでも子供を追っている
はて、この風景とはなんだろう。見えるものに意味を探すことは不要なのかもしれない。見えるものはただ見えているのであり、実は、私たちが見えるものを選び取っているのだろう。だから、私たちもまた風景に見られているのだ。
その風景の
右端から 左の端へ
子供が一人
ひたすらに駆け抜けて行くと
風景もまた
いつまでも子供を追っている
はて、この風景とはなんだろう。見えるものに意味を探すことは不要なのかもしれない。見えるものはただ見えているのであり、実は、私たちが見えるものを選び取っているのだろう。だから、私たちもまた風景に見られているのだ。