瀬崎祐の本棚

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Quake  29号  (2008/01)  神奈川

2008-03-01 20:42:51 | ローマ字で始まる詩誌
 奥野祐子の個人誌。小さな版型の中の作品に痛みがつまっている。
 「孤島」。私とあなたとの関係を「点在する/絶海の孤島」とみている。どれほどつながりを求めても、私は私のやり方でしか生きていけないのだろう。当然のこととして衝突が起きる。

   どんなに 罵声をあびようが
   裏切られようが
   憎まれようが
   くるりと回転する身体
   それさえあれば
   耐え忍ぶことができる

 他者の存在は岩にうち寄せる波のようだと感じている。そう感じてしまうことは辛いことだ。それ以外の関係の持ちようがないことへの絶望感と、それだからこその決意のような強さとが、荒波の中に岩が存在するように動かないである。
コメント
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