隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第358回は、『ドラマ 「チロルの挽歌」』をお送りします。
1992年4月11日・18日にNHK総合テレビ で放送された『チロルの挽歌』が、昨年末の12月26日の夜に同局 BSプレミアムにて、前・後編が再放送されました。
脚本:山田太一。
主演は、高倉健と大原麗子。
尚、「隊長のブログ」では、高倉健さんの出演作品を、これで19本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
共演者:杉浦直樹、河原崎長一郎、西岡德馬、佐野浅夫、金子信雄、岡田英次、田中義剛、ほか。
タイトルの『チロルの挽歌』とは、高倉健演じる主人公の立石が建設に関わった、架空のテーマパーク「チロリアンワールド」から。
あらすじ:鉄道会社に勤務する立石実郎(高倉健)は、東京で娘・亜紀(白島靖代)と二人暮らしです。立石の妻・志津江(大原麗子)は、四年前に駆け落ちして行方不明のままです。志津江が駆け落ちした相手は、立石が自殺を止めた菊川(杉浦直樹)でした。
菊川と志津江が暮らす北海道の田舎町に、建設予定のテーマパークの担当者として立石が出向でやってきました。偶然、志津江の店の近くのビジネスホテルに投宿した立石に志津江は近づき、洗濯などの世話をするように。菊川は立石に近づくなと命じますが、立石がマンションに引っ越すまで、世話をし続けました。
志津江(大原麗子)の父・喜八(佐野浅夫)が立石(高倉健)の様子を見に訪れて、志津江に置手紙をして帰っていきますが、志津江は父を利用して、と怒ります。町の周囲の人たちは、志津江が立石に入れあげているとうわさするようになり、テーマパークの問題解決と立石たちの三角関係の解決の話が並行して語られていきます。
用地買収解決の祝いの席に、志津江と菊川(杉浦直樹)と亜紀(白島靖代)も加わり、立石との話し合いの場が設けられ。。。
感想:28年前のドラマですが、今観ても、ちっとも古臭さを感じません。その理由は、数多くのヒット作を生み出した山田太一さんの脚本、高倉健さんを始めとする日本映画全盛期に活躍したキャストの面々の演技力、も勿論ですが、テーマが熟年離婚と過疎地の再生という現在でも普遍の物語だからではないでしょうか。
とにかく出演者が豪華です。妻に駆け落ちしただらしない元夫を演じた健さん。これまでの健さんのカッコいいイメージを壊す役柄ですが、見事になりきっています。プライベートでも、健さんを兄の様に慕ったいた大原麗子さんが、健さん演じる立石を嫌いになって逃げだす設定も秀逸です。
現在では、人気俳優の阿部寛さんが、セリフは一言だけの建設現場社員を演じていたのにも、驚かされました。
最後になりますが、初回放送から28年、出演していた多くの方が、鬼籍に入られています;
高倉健、大原麗子、杉浦直樹、河原崎長一郎、金子信雄、岡田英次、菅井きん、など(敬称略)。
亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。
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Vol.1~345 省略
Vol.346 2020/11/8 『ドラマ「危険なビーナス」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e83509bea0f7e2de32474604e6ea1dc7
Vol.347 2020/11/14 『ドラマ「#リモラブ ~普通の恋は邪道~」』⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/400e4af8704c2153197875a482585f0e
Vol.348 2020/11/17 『ドラマ「この恋あたためますか」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a06750b79c59f02222c115a234bc38d4
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Vol.350 2020/11/26 『ドラマ「共演NG」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9b874498f9a04e3bf8319397e0ebeae3
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Vol.352 2020/12/11 『ファミリーヒストリー「近藤春菜」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3fc43d9cdfef753adbdbe47dd2137b79
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登場する人たち皆が、だらしない面を持っているんですね~(^^♪
それがリアルで面白かったですね。