隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

本と雑誌 第45冊 『五木寛之 「金沢あかり坂」』

2019年04月29日 | 本と雑誌

隊長が読んだ「本と雑誌 」を紹介するシリーズの第45回は、『 五木寛之金沢あかり坂(ざか)」』 をお送りします。


昭和7年(1932)福岡県生まれの五木寛之さん、昭和40年(1965)から同44年までの四年間を金沢で暮しています。


その五木さんの金沢を舞台にした短編四作を収録しているのが、今回紹介する文春文庫「金沢あかり坂」。


四作品は、掲載順に;

平成20年(2008)発表 「金沢あかり坂」

昭和53年(1978)発表 「浅の川暮色」

昭和45年(1970)発表 「聖者が街へやってきた」

昭和53年(1978)発表 「「小立野(こだつの)刑務所裏」


文庫のタイトルとなっている「金沢あかり坂」のあらずじ:金沢の花街で生まれ育った高木凛は、様々なアルバイトを経て遅咲きの芸妓になる。別れた恋人・黒江透との記憶を引きずったまま失意の日々を送る凛。そんな彼女の心の傷を癒してくれたのは、嫌悪していたはずの父が遺した篠笛を吹くことだった(カバー書きより)。


内容は、前回紹介した林真理子の「最終便に間に合えば」⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4ed2c3cc4f363616dac47d66a9155226 と同じく、成功した女性が分かれた男に再会する物語ですが、林真理子さんは、二人の関係を女性作家らしく、冷徹な眼で捉えています。


一方、五木寛之さんは、男性として美化された女性像として主人公を描いているのでは、と感じました。


不思議なのは、美しい古都・金沢を舞台にした愛の物語の「金沢あかり坂」なのに、これまで映画・ドラマ化されたことがないことです。


仮に、映画・ドラマにするとしたら、ヒロイン・凛に相応しい女優さんを考えてみました。古風な顔立ちで、情念を秘めた凛を演じられるのは、35年前でしたら田中裕子⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8099bc7c07950720fcb14998b1ee748d 以外に名前が浮かびません。


最近の若手女優さんでしたら、多部未華子⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0d6f6fc2e53479f4cb7c3c9949a98d58 が、適任だと思います。


尚、文春文庫「金沢あかり坂」の発行は、株式会社文藝春秋。発行日は、2015年2月10日。価格は、500円+税です。

 

===「本と雑誌」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/dc30502bb229b843454e38b8994f9be0

1~30冊  省略

31冊 2017/6/10 『るるぶ イタリア '17 ちいサイズ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8fd07900803a6cdfe70085b562a20298

32冊 2017/8/10 『八十日間世界一周』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c75e0f2fd594adf77545d2a35f9501ff

33冊 2017/8/28 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4b435fa605fda003839cdeb7e61c2e4d

34冊 2017/9/18 『ルネサンス超入門』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/64ece681b5750e5855d15e681dd79fc0

35冊 2017/11/23『日本100名城めぐりの旅』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3adfccbb6d4f30113aaba407d0f42297

36冊 2018/2/3  『篠原ともえ「御朱印をはじめよう」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d1c8862364add0563c147d7f383bc13b

37冊 2018/2/11 『七福神の謎』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/55b58e54afffe373e69649d2c65cdddc

38冊 2018/3/17 『ん-日本語最後の謎に挑む』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4892698c255d0e922d4a5c8860453de3

39冊 2018/5/4  『司馬遼太郎「街道をゆく 本郷界隈」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/49ab040735f970ba1d3440835b38ccbc

40冊 2018/7/9  『香梅の門―桜田志士外伝―』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a7e483c1c14da2bae314b9728a1d1a47

41冊 2018/11/18『上海の中国人、安倍総理はみんな嫌いだけど8割は日本文化中毒!』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/caa4fb69631a759fae89a59a622711e8

42冊 2019/1/6  『SAKIMORI』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3b8d6573a2a3ca238ffcf715cfc16e4f

43冊 2019/1/28 『演劇とはなにか』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/fb2b24afd8e949f1504e7d8a707b395e

44冊 2019/3/21 『林真理子「最終便に間に合えば」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4ed2c3cc4f363616dac47d66a9155226

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スポーツ No.162 『吉村・石... | トップ | 猛虎通信 Vol.102 『阪神タイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿