隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film179 『緋牡丹博徒』

2020年06月24日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第179作品目は、『緋牡丹博徒 (ひぼたんばくと)』をお送りします。




 

『緋牡丹博徒』は、藤 純子(ふじ じゅんこ) 《現:富司 純子(ふじ すみこ)》 主演で、1968年から1972年にかけて、東映が製作・配給した全8作の任侠映画「緋牡丹博徒シリーズ」の第一作。公開は、1968年9月。


監督:山下耕作、脚本:鈴木則文(のりぶみ)。上映時間:98分。


共演者は、高倉健(特別出演)、若山富三郎、待田京介、山本麟一、大木実、若水ヤエ子、金子信雄、清川虹子、山城新伍、ほか多数。


尚、「隊長のブログ」では、高倉健さんの映画・レコードを、これで18作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい

 

あらすじ:物語の舞台は、明治初期の九州。博徒矢野仙蔵のひとり娘・竜子(藤純子)は、幼くして母親と死に別れ、男手一つで育てられました。竜子が18歳のとき、堅気の人間との縁談が決まり、数日後に挙式を控えたある日、仙蔵が何者かの闇討ちにあい殺されてしまいます。


竜子は一家を離散し、父の仇を探して旅に出ます。牡丹の刺青に女を封じ、全国津々浦々の賭場を流れ歩いた竜子は、やがて“緋牡丹のお竜”の異名をとるようになります。


そして五年が過ぎた明治十八年の晩春、岩国のある賭場で胴師のイカサマを見破ります。いざこざに巻き込まれた竜子は旅の博徒、片桐直治(高倉健)に助けられました。一方、竜子の唯一の子分で矢野殺しの犯人の顔を覚えているフグ新(山本麟一)が道後でいざこざを起し、岩津一家と熊虎(若山富三郎)一家の喧嘩騒ぎにまで発展してしまいます。


それを知った竜子は早速道後に向います。単身乗り込んだ竜子の気っぷの良さに、大阪堂万一家の女親分、おたか(清川虹子)が仲裁に入り、喧嘩は治まります。竜子とフグ新はおたかの勧めで大阪に出て、不富士松(待田京介)の元に身を寄せます。大阪は、千成一家二代目の加倉井剛蔵(大木実)の勢力下にありました。


加倉井が、父を殺した犯人と知った竜子は。。。




感想:日本映画界が勢いのあった1960~1970年代の作品群の一つである「緋牡丹博徒シリーズ」。3年半ほどの期間に八本が製作されていながらも、粗製乱造の感など全くせずに、人々を惹きつける娯楽作品になっています。


現在では、なかなか取り上げることの難しい任侠(ヤクザ)映画ですが、ストーリーがしっかりしているので、今みても違和感がありません。


当時22歳だった藤純子さん、着物姿のきりっとした美しさだけでなく、立ち回りも華麗です。


スクリーンでは、不死身の高倉健さんがラスト近くで死んでしまう脚本も、自身が主演のシリーズではないので、出来たのでしょう。


脇役陣も、個性派ぞろいで、それぞれの演技に見入ってしまいました。


最後になりますが、この映画が公開されてから51年が経ち、出演していた多くの方が、鬼籍に入られています;


高倉健、若山富三郎、山本麟一、大木実、若水ヤエ子、金子信雄、清川虹子、山城新伍、ほか (敬称略)。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。




==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~165  省略

Film166 2020/5/13 『武士の一分』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f8084660f5ada8518968e85284502a7b

Film167 2020/5/15 『僕等がいた 後編』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2238a0a2da01434f82aafc4d0987bdf3

Film168 2020/5/18 『超高速!参勤交代』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/07d44adf37dd0a5e4f9e429411c3f098

Film169 2020/5/21 『ミックス。』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a687f26c883779f169e9c41de8eb380e

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