隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film171 『新幹線大爆破』

2020年05月27日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画 」を紹介するシリーズの第171作品は、『新幹線大爆破』をお送りします。

 

 


『新幹線大爆破』(英題:The Bullet Train, Super Express 109)は、1975年7月に公開された日本映画です。国内公開終了後に、当時の日本映画では珍しく、米国、フランス、など、海外でも公開されました。


製作・配給会社は、東映。国内版の上映時間は、152分。


脚本は、小野竜之助、佐藤純彌(じゅんや)。


監督は、佐藤純彌。佐藤純彌監督作品は、1976年公開の  『君よ憤怒の河を渉れ』 と、


1978年公開 『野性の証明』を、取り上げています。


主演は、高倉健。


尚、「隊長のブログ」では、高倉健さんの映画・レコードを、これで17作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい


共演者は、千葉真一、宇津井健、山本圭、郷鍈治、宇津宮雅代、藤田弓子、多岐川裕美、渡辺文雄、丹波哲郎、田中邦衛、織田あきら、ほか。(順不同)

 


あらすじ:この日の朝も、いつもの様に、東海道新幹線は、多くの乗客を乗せて、東京駅を次から次へと出発 していました。


そんな中、国鉄(現・JR)に「本日東京駅を出発した “ひかり109号” に爆弾を仕掛けた」と、男から脅迫電話がかかってきました。


約1,500人の乗客を乗せた東京発博多行きのひかり109号は、既に、9時48分に定刻通り発車しています。


犯人の男曰く、109号に仕掛けられた爆弾は、スピードが時速80キロ以下に減速すると自動的に爆発するというものでした。


実行犯は、沖田(高倉健)、大城(織田あきら)、古賀(山本圭)の三名のグループ。経営していた精密機械工場が倒産し、妻(宇津宮雅代)と息子に去られた沖田と、工場の従業員で沖田を慕う大城、そして、沖田の旧知である元過激派闘士の古賀は、現状を打破すべく、爆弾を作成して大金強奪を計画していたのでした。


爆弾が本物であることを証明すべく、彼らは同型の爆弾を北海道・夕張発の貨物列車にも仕掛けて爆発させ、乗客全員の命と引き換えに、500万ドルの身代金を要求します。


沖田らは、誰も殺さず殺されずに巨額の身代金を得ようと完全犯罪を計画したのでした。


犯人グループと警察当局・国鉄とのスリリングな駆け引き、そして乗客乗員らのパニックが続く中、“ひかり109号”はノンストップのまま、終点の博多めがけて疾走するのでした。。。

 


感想:終盤まで、結末が読めず、ハラハラドキドキが、連続のノンストップサスペンス映画です。この面白さは、良く練られた構成・脚本のおかげでしょう。その証拠に、19年後には、ターゲットを新幹線からバスに変えただけで、同じ設定のキアヌ・リーブス主演・ハリウッド映画「スピード」として甦っているのですから。


しかし、今ならCGでより精密な描写が出来るのでしょうが、ミニチュアの新幹線を使用した特撮がちゃちに見えてしまいます。例えば、浜松駅でのポイント切替で上りと下りの新幹線がすれ違うシーンや、救援車との並走シーン、爆破シーン、など、です。


携帯電話が登場していない頃なので、逆探知されない様に、移動しながら公衆電話から沖田が脅迫電話をかけるシーンや、首都高速道路を走る沖田の車やバイクが映る背景に時代を感じました。


観ているうちに、警察より犯人グループに感情移入してしまっています。これは、彼らの境遇を丹念に描いているからでしょう。沖田役の高倉健が悪者に思えず、何とか海外逃亡して欲しいと思ってしまいました。しかし、乗る予定だった飛行機が飛び立って しまい、羽田空港を逃げ回った最後に、警察に撃たれたしまう沖田のラストシーンが、物悲しく思えてしまいました。


これは、高倉健とタッグを組むことの多かった佐藤純彌監督の演出に拍手を送ります。

 


最後になりますが、この映画が公開されてから44年が経ちました。出演されていた多くの方が、鬼籍に入られています;


高倉健、宇津井健、郷鍈治、渡辺文雄、丹波哲郎、志村喬、山内明、川地民夫、ほか。(敬称略)


亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。

 

 

 


==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~155  省略

Film156 2020/1/19 『男はつらいよ 柴又慕情』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c726586ed5eb0b0b9ffe59422b33a68e

Film157 2020/2/29 『エイプリルフールズ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1880e602a58c4c4225eca85fdb491bfa

Film158 2020/4/10 『ザ・ファーム 法律事務所』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/94adf6a7271acb02df8fe1660617e8b1

Film159 2020/4/15 『恋するシェフの最強レシピ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/396bd7466fe7f67ced4a23467170e1d3

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Film164 2020/5/5  『グリース』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e347f556834ffd68a1456604cfd3ca41

Film165 2020/5/9  『野性の証明』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/72afb2e5872fd49b0ed626d2e77abc20

Film166 2020/5/13 『武士の一分』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f8084660f5ada8518968e85284502a7b

Film167 2020/5/15 『僕等がいた 後編』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2238a0a2da01434f82aafc4d0987bdf3

Film168 2020/5/18 『超高速!参勤交代』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/07d44adf37dd0a5e4f9e429411c3f098

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Film170 2020/5/24 『藍色夏恋』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/831b6b1ef710f7538767b57082e5b1ff  


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