たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

石文化

2019-10-28 09:28:23 | 縄文への旅

<大湯ストーンサークル>

 

ストーンサークルの名でも知られる

「環状列石(かんじょうれっせき)」は、

数メートルから数十メートルほどの石を、

円形に配置して作られた古代の遺構です。

一般的に、ストーンサークルは

「墓地」という説が有力ですが、

種類によっては石の下に墓が作られているものと、

作られていないものの二種類が存在することから、

すべてが「お墓」かどうかは一概に断言できないのだとか……。

200基を越える「お墓」が発見された、

こちらの大湯のストーンサークルに関しても、

「共同墓地」ではないかとの説が有力視されているものの、

はっきりとした目的はわかっていないようです。

 

ちなみに、ストーンサークルに相当する遺構は、

日本のみならず世界各地で見つかっており、

巨石を門の形に組み上げたイギリスの

ストーンヘンジなどはその筆頭だといえるでしょう。

また、以前記事にした徳島周辺の石柱文化に関しても、

ある意味「立石(りっせき)遺跡」の一種と考えられますし、

それらの土着的な風習を含めれば、

すでに縄文時代にはかなりの広範囲で、

「石文化」が日本を席巻していたことになりますね。