<荒祭宮 あらまつりのみや>
2013年は20年に一度の伊勢神宮の遷宮の年であると同時に、
出雲大社でも60年ぶりに遷宮が行われるという稀な一年でした。
伊勢神宮はいわずと知れた天津神
(日本を統治するために天から降りた神様)の本拠地であり、
出雲大社は国津神(日本の土地に元々根付く神様)を祀る代表的な神社。
つまり、天津神の世界と国津神の世界が、同時に改新されたというわけですね。
日本という国が誕生してから今まで、
私たちは「天津神と国津神の相克」の余波を受け、
さらには「天津神と国津神の相克」を増幅させながら、
他人と争いや善悪の葛藤の中を生きてきました。
天津神と国津神が融合したことで、
ひとりひとりの人間の中でも善悪の融合が起こり、
これまでとは別物の価値観が生まれるのでしょう。