<伊雑宮 いざわのみや / いぞうぐう>
伊雑宮の御田植祭で使われる
ゴンバウチワの「太一(たいち・たいつ)」という文字は、
神道の天照太御神、陰陽道(中国の道教)では、
北極星を意味する言葉で、
「最高神」「宇宙の根源神」を表しています。
ただ、伊勢神宮の神域内では、
太一の文字はほとんど見られず、
御田植祭やお木曳きの奉曳車など、
特別な祭事のときに使用されるだけです。
ちなみに明治以降、太一の文字を用いる際は、
太一ではなく「大一」としていたそうですが、
今回の式年遷宮を機に、
古儀を重視して 「太一」の標章に統一したのだとか
(もちろん御田植祭では、今も昔も太一ですが…)。
もしかすると、内宮の「天照皇大神宮」のお札や、
「天照大御神」という表記も、
天照皇太神宮、天照太御神へと戻る時期が
来ているのかもしれませんね。