<是川縄文館>
全国的に有名なつがる市出土の
「しゃこちゃん」以外にも、
遮光器土偶と呼ばれる土偶は、
北海道から近畿地方にかけての
広い範囲で発見されています。
八戸市の是川縄文館でも、
ほぼ完全形のものだけでなく、
首から下が切り離され、
頭の部分だけが残ったような
遮光器土偶をたくさん見かけました。
ちなみに、遮光器土偶の「遮光器」とは、
北極に住むイヌイットの人々が、
太陽の照り返しを防ぐために
使用する「ゴーグル」のことで、
遮光器土偶の顔には、あたかもこのゴーグルが
装着されているように見えることから、
「遮光器」の名が付いたと聞きます。
それにしても不可解なのは、
遮光器土偶の製作者たちは、
なぜこれほどまでに「目」を
誇張したのかということですね。
他の土偶とはまったく異なる顔の造作を選択した、
亀ヶ岡文化圏の縄文人たちの真意とは
いったいどのようなものだったのか、
もしかすると遮光器土偶は、
本当に「宇宙人」だったのでしょうか……。