たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

太陽ネットワーク

2019-10-24 09:00:59 | 縄文への旅

<三内丸山遺跡>

 

日本一有名な縄文遺跡といっても過言ではない

青森市の三内丸山遺跡は、なんと1,500年もの長い間、

いわゆる「ムラ」の形式を保ち続けた場所なのだそうです。

これは、縄文時代全体を見渡しても極めて稀なケースであり、

これだけの長期間に渡り、繰り返し人々が暮らしてい

た痕跡が見られるのは非常に珍しいのだとか……。

恐らく、歴代の三内丸山の人々が

この地にこだわった理由のひとつが、

昨日ご紹介した6本の掘立柱である可能性も高いのでしょう。

 

通常であれば縄文後期になるに従い、

このようなモニュメントは集落外へと移され、

日常の場と非日常の場とが分けられる傾向が強いと聞きますが、

三内丸山の人々が最後まで集落内に、

これらの「信仰の聖地」を維持し続けた背景には、

6本の掘立柱(が示す太陽軌道)を動すことが

できない重要な理由があったと推測されるのです。

もしかすると、三内丸山遺跡の掘立柱は、

「他の巨木・巨石信仰の遺跡」ともつながる、

太陽ネットワークの一大拠点だったのかもしれませんね。