<是川縄文館>
「土偶=宇宙人」説と同様に、
多くの賛同者を集めているのが「土偶=精霊」説です。
まあ、どちらも「人間ではない人間のような生き物」
という意味では同意義ですが、「宇宙人説」に比べると、
「精霊説」のほうが日本人には馴染みやすく、
また縄文前半の「地母神系土偶」の存在を踏まえても、
土偶が精霊を模したという話には、
さほど違和感がないかもしれません。
ちなみに「土偶」という造形物を見た当初、
私が第一印象として抱いたのは
「縄文時代には、こんな人たちが
たくさんいたんじゃないか」という感覚でした。
恐らく縄文人は、自らが造り上げた造形物に、
常に深遠なメッセージを込めていたわけではなく、
「当たり前の日常」を素直に
模写したケースも多いのでしょう。
彼ら・彼女らの周りには、
当然のように精霊が行き交い、
また頻繁に地球外生物と
交流していたとも考えられます。
もしかすると、現代人である私たちのほうが、
勝手に「見えないものはいない」
という固定観念に縛られているだけで、
実際の縄文時代というのは、
もっと多種多様な生き物が共存する
バラエティーに富んだ世界だったのかもしれません。