<伏見稲荷大社 ふしみいなりたいしゃ>
稲荷神社の朱色の鳥居には、
「外来の神」の性質が色濃く出ています。
外来稲荷の系統は、大きく分けて二つあり、
ひとつは古代イスラエルとの関係が深い渡来人秦氏の系列、
もうひとつは空海がインドから勧請したダキニ天の系列です。
また一概にはいえませんが、同じ稲荷神社でも、
鳥居が朱色ではなく白木を使っている場所は、
日本古来の稲荷神が祀られていると聞きます。
日本古来の稲荷神と秦氏の系列の稲荷神は、
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
という神名を用いることが多く、
日本古来の稲荷神は外宮(およびその周辺)が、
秦氏の系列の稲荷神は伏見稲荷大社が、
ダキニ天系列の稲荷神は豊川稲荷が総本山です。
表向きは同じ稲荷神を祀っているように見えても、
実は由緒も性質もまったく違うのですね。