<三内丸山遺跡>
現代人が縄文時代に思いを馳せるとき、
どうしても「縄文時代を現代に引き寄せる」
という癖を排除できないものです。
つまり、私たちが縄文人に気持ちを添わせるのではなく、
縄文を「現代の常識」から解釈しようとするため、
「精霊?」「宇宙人?」「そんなバカな……」
といった感覚に陥りやすいのかもしれません。
ただし、現代人が精霊や宇宙人を感知できないからといって、
絶対に彼らが存在しないとは言い切れず、
「その可能性も捨てきれない」と考えたほうが、
縄文の風景がよりリアルに迫ってくるのも確かでしょう。
そんなわけでして、解決したような解決しないような、
モヤモヤとした気持ちを抱えたままではありますが、
ここで一旦土偶の世界から離れ、
次の遺跡へと目を向けてみたいと思います。
続けてご紹介したいのは、「縄文遺跡の王」
として君臨する青森市の三内丸山遺跡です。
とにもかくにも、規模の大きさがハンパない
この遺跡には、現在「縄文村」が復元されており、
当時の生活を体験できる施設として整備されていました。