たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

呪術合戦

2019-10-19 09:45:32 | 縄文への旅

<是川縄文館>

 

一説に、縄文時代というのは、他の時代に比べると

「海外との交流が極端に少ない時代」だったそうで、

縄文後期から晩期のあたりに渡来人が上陸するまでは、

いうなれば「ガラパゴス」に近い環境だったと聞きます。

縄文文化という地球上で唯一無二の文化が花開いたのも、

この「孤立状態」があったからこその収穫で、

縄文時代の人々は目に見えない

(しかし縄文人には見えていた)神や精霊、

そして「宇宙的な存在」とダイレクトに関わりながら、

その創造性を磨いて行ったのかもしれません。

 

逆にいえば、そういった存在と直接コンタクトが

取れていたがゆえに、「他国」「他国人」の

干渉を必要としない部分もあったのでしょう。

いずれにせよ、縄文人の間で行われていた呪術合戦とは、

他の外国のように、明らかなる「敵」が対象でない

ケースも多かったと個人的には考えております。

だとすれば、自らの土偶を媒介役にしたり、

相手方の土偶を奪い去ったりしながら、

「黒い」駆け引きをしていた相手とは、

いったい誰だったのでしょうか……。