<伊弉諾神宮 いざなぎじんぐう>
忌部の地である阿波という国は、
「石の文化」に彩られた場所であり、
聖域には必ずと言ってよいほど、
多種多様な「石」が置かれています。
特に、細長い石を起立させる形状や、
女性よりも男性のシンボルを象った
自然石が目立つことなどを踏まえると、
「男性原理」が強い地域なのかもしれません。
男性原理と言えば思い出すのが、
国産みの神話で知られるイザナギ神です。
お隣の淡路島には、イザナギが余生を
過ごしたとされる伊弉諾神宮が鎮座し、
また、東の海を挟んだ先には、
イザナギの妻・イザナミの聖地
とも例えられる紀伊半島が迫っています。
恐らく、阿波(および淡路)と紀伊には、
古代からの深いつながりがあるのでしょう。