たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

土偶界のスター

2019-10-08 09:15:23 | 縄文への旅

<つがる市・木造駅>

 

縄文時代に興味を持つ人も、

縄文時代など一切興味を持たない人も、

これまでの人生で一度くらいは「遮光器土偶」

の姿を目にしたことがあるかもしれません。

「宇宙人」とも「オーパーツ(謎の物体)」

とも評されるそのオリジナリティーあふれる造形は、

一度見たら決して忘れられなくなるほどの

強烈なインパクトを放ち、並みいる「平民土偶」

たちはもちろんのこと、土偶界のトップに君臨する

「国宝土偶」をも凌駕するような、

圧倒的な存在感を発しております。

 

その風貌をひと言で表すなら、

まさしく「土偶の中の土偶」といった雰囲気でして、

全身に描かれたきめ細やかな文様、

短いながらも安定感のある下半身、

そして顔全体を覆いつくすほどの大きな目……など、

「土偶界のスター」の称号にふさわしい

スペシャルな輝きでいっぱいでなのです。

 

そんな誰もが認める「土偶オブ土偶」

の遮光器土偶ではありますが、

実は、最も有名な青森県つがる市出土の

遮光器土偶(通称:しゃこちゃん)でさえ、

未だに重要文化財の扱いのままなのだとか……。

何でも、国宝認定をクリアするための「ある条件」が、

この遮光器土偶には存在しないからだと聞きました。