桑の海 光る雲

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礼文島断章30(最終回)・懐かしい人への手紙②

2005-05-24 22:21:36 | 旅行記
Nさん

ご無沙汰しております。お元気ですか?
Nさんと初めてお会いしたのは、私が初めて星観荘を訪れた時のことでした。そして、たった一泊のつもりが、すっかり気に入ってしまって連泊した翌日、ハイジの谷へ一緒に出かけたのでした。
あの日は天気にも恵まれ、10人ほどのメンバーも、星観荘歴の短い、あるいは初めての人ばかりで、とても和やかで、楽しいツアーだったのを記憶しています。
その年の冬、サンシャイン水族館で行われた星観荘in東京で再会した時は、星観荘での楽しかった一時が思い出され、他に知っている人のいなかった会で、話し相手になって下さったのがとても嬉しかったです。
翌年の5月、私はふと思い立ってNさんに葉書を送りました。「”礼文病”が発症したようです。6月にはレブンアツモリソウを見に行こうと考えています。」と。するとNさんからも「何だか○○さんの”礼文病”が私にも伝染してしまったようです。」との返事が来ました。
礼文を訪れる時期も教えてあったので、ちょっとわくわくしながら礼文に行ってみると、やはりNさんは来ておられました。とても嬉しかったのを覚えています。
その後のことはすでに書いているのでここでは繰り返しませんが、ご一緒した礼文岳ではミラーマンツアーをはじめとしてこれまた楽しい一時を一緒に過ごさせていただき、24時間コースでは激励して下さった上に、カメラマンを買って出て下さいました。私が就職試験のための勉強をしていた時も、気遣って下さったのを覚えています。
あの後私は無事就職し、すでに10年以上の月日が経過しました。Nさんからは年賀状が何年か届きましたが、ご結婚されて以降、それも途絶えたまま、現在に至っています。
Nさんは、私にとっては礼文、ひいては星観荘での思い出のスタートを印象深いものにして下さった恩人とも言えるでしょう。Nさん、お元気でしょうか?私も、初めて私がNさんに出会った時と同じくらいの年齢になりました。相変わらず私は星観荘に行き続けています。また、星観荘でお会いしたいものです。

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