Withすずしろ～どこの母も同じだ～

「どこの母も同じだ～」

キヨちゃん母さんとお薬とお酒。一番「同感！」って叫ぶのがうちの母に違いない。

うちの母は、もっぱらウィスキーしか呑まない。それも年中お湯割りである。そしてびっくりすることにどんな料理の時もである。スコッチウイスキーが好きで、「ホワイトホース」という銘柄を好む。しかし、懐とも相談せねばならないので、普段は４リットル大容量のお徳なブラックニッカを愛飲している。なんでも、サントリーは甘くてダメらしい。

まあ、のむといっても夕方夕食の準備をして、僕や弟が帰宅するまでにホッとする時間となるらしい。

そんな母が腫れて痛むので、ある日の水曜日に歯医者に行ってきた。そして鎮痛剤も処方され、薬を飲む時はお酒は控えてくださいと言われてきた。当然である。

かくして薬を飲むので、その晩からは禁酒となった。本人も腫れていて痛いのでお酒どころではなかったに違いない。

さらには、「次回は来週の火曜日に来てくださいということなのに、なんで薬は土曜日までのぶんしか出てないんやろ？気のきかん先生やわ～」などと文句を言っておった。

土曜日。腫れや痛みも少し和らいだが、先生に薬はしっかり飲んでくださいと言われてきたので、呑みたい気持ちをグッと抑えて最後の薬を飲んでいた。

そして日曜日。まだ腫れは完全ではないが、薬は飲みたくてもないし、はれて解禁である。がまんにガマンしてきたお湯割りがやっと呑めた。「やっぱり呑まんと調子が出んわ～」などと言っている。

僕は思った。
先生が気をきかしたに違いないと。

※ うちのキヨちゃんの晩酌はだいたいビールである。ウイスキーもかつて父の影響で飲んだ時期もある。いつか、四人で飲めたらいいな。
当然薬は別に飲んでもらうけど(笑)。