すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

マイペース

2018-05-27 20:44:22 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは今更断るまでも無いが、マイペースである。土曜日にイベントがあった事もあるが、それ以上に今の月末の仕事が忙しく、異動があった時にキヨちゃんには詳しく説明し、
 「とにかく今年はメチャメチャ忙しいから。」
と伝えてはいたのだが、知っているのと理解するのは違い、また承諾するのはもっと違う。
 金曜の晩には久しぶりに喧嘩になった。とにかく身体がきつかったので、日曜日はたっぷり寝たいと思っていたら、
 「梅をちぎりに行かないかん。」
 「草が大変な事になっている。」
などなど訴えが続いたのだ。
 「分かっているけど、とりあえず月末は無理。しんどい。」
と私。初めは分かったように言っていたが、酒も入っているので、
 「あ~あ~。草の1本も抜かんくせに。母ちゃんが死んだら、この家はどうなるんだろう。」
と言い始めた。確かにいつもではないが、これでも休みには草も抜いている。
 すると結局くりりんにとばっちりが行くので、仕事の疲れもあってついつい、
 「あ~!もう!鬱陶しい!」
と怒鳴ってしまった。
 まあ、キヨちゃんは元気なので思い切り言い返して眠り、翌朝にはケロッとしている。
 「よくあんな喧嘩して二人とも普通でいられるね。うちだったら、何日もしゃべって貰えんよ。まあ、あんな喧嘩もしないけどね。」
とくりりん。ハハハ・・・でしょうね。
 さて、そんなこんなで何とかたどり着いた日曜日。キヨちゃんに美容院に行くと伝えたら、
 「その髪のどこをいじるんで?」
と言われた。どこって、1カ月も経てば白髪も出るし伸びもする。自分の予定に無い事は、本当にばっさりである。
 「ほな、こたつ布団をクリーニングに出しておいて。」
と言う。
 さあ、このこたつ布団であるが、昨夜騒動があった。と言うのも干してあった時に野良ネコにやられたのか、キヨちゃんが畳んであるそれがおしっこ臭かったのだ。
 それから布団を洗濯し、畳を掃除したのでその話をキヨちゃんに伝え、
 「もう洗ったのだし、クリーニングせずに片づけたら?」
と言ったのだが、どうしてもクリーニングしておきたいと言うので持って行った。まあ、保管料はかかるが、そうすれば冬まで預かってくれるシステムがいいらしい。
 で、キヨちゃんに言われた枯れ草運びをしてから美容院に予約を入れ、美容院へ。疲れもあって美容院では何度も舟を漕いだ。
 ところが戻ってみるとキヨちゃんから、
 「おらんけん、探した。母ちゃん畑終わって、さあ着替えて買い物行こうと思うたらすずがおらん。親戚からも買い物の誘いがあったが、すずと出掛けるって断ったのに。」
と言う。あ、買い物に行きたかったわけね。どっちみち、私の美容院で時間がかかるので、一緒に行くのは無理だったのだが。
 「まあええわ。別に今日は買い物無かったし。」
・・・って、何じゃほら~!

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コメント (3)
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