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すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

信心深い猫

2013-08-10 22:05:16 | ひとりごと
 うちの父が生きていた頃、父はとにかく犬にも猫にも優しい甘い人だった。一方キヨちゃんは、割と厳しい方だった。
 くろべえは普段自分のお皿に水を入れても飲まず、必ず蛇口から飲みたいと訴える。そのくせ、神棚に上がってお供えしているお水を飲むものだから、
 「コラッ!」
と怒るキヨちゃんに対して、父は、
 「うちの猫は信心深い。」
と言っていたものだ。
 さて、このくろべえだが、とにかく父が死んでからはキヨちゃんにべったりである。畑にいても付いてくる。新聞を読んでいると新聞の上に(これは猫を飼う人にはおなじみ)。特に、キヨちゃんが感心するのは、神棚を拝み始めると、どこにいても戻ってきて一緒に座るのだ。だからついにキヨちゃんも、
 「うちのくろべえは信心深い。」
と言い始めた。
 まあ、たぶん構ってほしい一心だったり、こうすると褒められたりするからだとは思うが、あながち信心深いというのも嘘ではないような気がしてきた。
 というのは、以前ブログでも書いた「猫のざ創」であるが、これがすっかり治ってしまったのである。薬を塗ってもなかなか改善せず、医者からも良くなっても治りはしないと言われていたからだ。
 「これは信心のたまものだ。」
というキヨちゃんの言葉にもうなずける気がする。
 ま、家族揃って飼い主馬鹿・・・かな?


*今日の朝顔カーテン


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コメント (2)
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