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すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

捨てるもの、捨てないもの

2009-12-10 20:22:55 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは物持ちがいい。もったいない党党首だから仕方はないのだが、何でも大事にすればいいわけではない。
 キヨちゃんには下着やパジャマ、靴下などいつも私や父が買っていた。それがキヨちゃんの自慢であったが、買わなければいつまでもボロを着るから買うのである。しかも、買ったものをしまいこんで、またボロを着るからお手上げだ。
 例えば私が仕事で使い古して500円玉ほどの穴が開いた靴下を、ごみ箱に捨てていたとする。それが次の日にはキヨちゃんの靴下になっているのだ。
 「ほなって、長靴の中なら分からんし、山にはボロで十分じゃけん。」
 それはまだもったいないで通るが、
 「おでんしたけど、買っておいたからしみそがない。」
と去年の冬のものを探すのは止めて欲しい。当然賞味期限などとっくに切れているから、私が処分している。大体が、滅多に使わないものは少量買えばいいのだが、ないと不安なのかマヨネーズなどのストックも多い。これの方が無駄だと思うのだ。一度わさびをマヨネーズサイズで買ってきたことがある。最近は刺身にも小さいわさびがついているし、まず、普段は使わない。
 捨てるものは捨てないキヨちゃんであるが、思いがけないものを捨てることがある。大体はわたしの物で使い道が分からないものは、うっかり捨てられるので注意が必要だ。
 キヨちゃんは畑仕事が得意で、今年も白菜やキャベツなど豊富である。ブロッコリーもすごい勢いで、高さが1メートル以上もありその中にたくさんのブロッコリーがついた。丸い種類とスティック状のものを植えていたのだが、どちらも大収穫だった。
 ところがキヨちゃんは小さいからか見つけられず、全く収穫しなかった。私が気付いて毎日収穫したが、後半は追いつかず花が咲いた。
 ゆであがったブロッコリーを
 「おいしいなあ、あまいなあ」
と食べていたキヨちゃんが、感心したようにこう言った。
 「よう、見つけたなあ。母ちゃんや、ひとっつもならんけん、切って放ろうかと思いよった。」
・・・・。危うしブロッコリー。見つけて良かった。

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コメント (5)
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