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すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

とても長い一日・・・

2007-05-02 00:37:04 | ひとりごと
 もう、昨日になってしまった。昨日はとてもとても長い一日だった。
 最近、うちの愛犬の食欲が落ちていた。初めは「年かな?」と思っていたけれど、何だかお通じの感じも悪い。さらにおとといは嘔吐。お腹も張っている感じがする。さすがに心配も悪い予感へと移行する。
 猫の一件は先日書いたとおり、二日飲まず食わずで心配させた割に、何事もなく終わったので、今回もそうだといいな・・・とかすかな期待はあった。
 午後からの仕事だから、風雨の中朝から掛かり付け医に。触診でドクターの反応が曇る。レントゲン、エコー、血液検査。エコーでは私が見ても分かるほど、腹水が溜まっていた。血液検査では、貧血、肝機能の数値が悪い。腹水の検査も総合して、悪性リンパ腫との診断がおりた。脾臓はまだらだし、腹水にも細胞が混ざっている。たぶん全摘しても転移の可能性が大・・・とのことだった。
 ドクターとの相談で、開腹手術はやめて、抗ガン剤での延命治療を選択した。淡々と話を決めながら、私の涙腺はゆるみっぱなしで、どうしても涙をこらえることが出来なかった。「どうしたの?」と言いたげな犬の顔を見ていると、また泣けてきた。
 家に戻って両親に報告。二人の落胆ぶりも、痛々しいほどだった。後ろ髪を引かれながら、仕事へ。23時に仕事を終えて、携帯を見ると、母から着信。留守電に「21時までお腹なでてたん。かわいそうやから、早う戻ってきてな・・・」
 家に付くと、病気とは思えないくらい明るくしっぽを振ってお出迎え。夕方は注射(抗ガン剤)が堪えたのか、お散歩できなかったらしいので、それから、散歩。散歩から戻ると、いつもなら夜中の夢の母が、起きている。
 「もう、泣くのやめよう。これからやから。これから長い闘いやから。」
 そう、母に言った。自戒を込めて。父の時もそうだった。そして、今でも頑張ってるじゃないか。完治は無理だろう。でも、いい余生を送らせてあげたい。だから、もう泣かない・・・。


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コメント (3)
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