みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

花巻の労農党活動さかん

2019-01-24 12:00:00 | 賢師と賢治
《今はなき、外臺の大合歓木》(平成28年7月16日撮影)

 ではここでは、「花巻(稗和支部)の労農党活動さかん」という項についてである。
 名須川は次のようなことを述べていた。
 昭和二年の花巻における労農党活動は特に積極的でさかんであった。その活動の一部。

 三月二三日
  労農党岩手県支部連合会第二回執行委員会
  花巻川口町花陽館にて開かれ、花巻の梅木文夫が書記、橋本常吉が執行委員で出席、一四件の協議と演説会三〇〇人。(昭和二年三月二三日 連合会報No.1)

 五月一日のメーデー、新聞報道。
 野外演説会 中止さる 花巻のメーデー

 五月一三日
 労働農民党岩手県支部連合会の演説会で幹部(小館長右衛門、横田義重等)が検束される

 五月一五日 青年訓練所軍国主義教育反対花巻演説会

 六月三日 労農党県支部連合会第三回執行委員会
    四日 (於花巻花陽館・山屋旅館)
     執行委員 橋本常吉、書記 梅木文夫
 
労農党加入の宣伝ビラ配布
 この宣伝ビラの稗和支部の事務所「橋本方」が、後に賢治の保証人と援助で「宮右」の長屋(宮沢町)となった。
          〈『岩手の歴史と風土――岩手史学研究80号記念特集』(岩手史学会)479p~〉
 たしかに、これだけのことが挙げられているから、花巻の労農党活動は盛んであったと言えそうだ。そして、八重樫賢師の活躍振りも覗える。

 続きへ
前へ 
 ”「八重樫賢師と宮澤賢治」の目次”へ。
 ”みちのくの山野草”のトップに戻る。

 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』

             〈平成30年6月28日付『岩手日報』一面〉
を先頃出版いたしましたのでご案内申し上げます。
 その約一ヶ月後に、著者の実名「鈴木守」が使われている、個人攻撃ともとれそうな内容の「賢治学会代表理事名の文書」が全学会員に送付されました
 そこで、本当の賢治が明らかにされてしまったので賢治学会は困ってしまい、慌ててこのようなことをしたのではないか、と今話題になっている本です。
 現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『土に叫ぶ人 松田甚次郎』... | トップ | 座談(「判然としている」とは... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

賢師と賢治」カテゴリの最新記事