「賢治学会幹部」の方々へお願い

H29,11,24　20時～ BSプレミアム“英雄たちの選択”「本当の幸いを探して　教師・宮沢賢治　希望の教室」

　先日（3/16）、ある賢治関係の会合に出席した。その際に、あの放送『Ｅテレ「宮沢賢治～慟哭の愛と祈り」』がやはり話題になった。そのポイントは3点あり大体次のようなものであった。
　その一点目は、
　　　　あれでは、賢治はまるで同性愛者ではないですか。
ということであり、二点目は、
　　　　あの放送を見た多くの人は、あの放送内容を信じ込むのではなかろうか。
というような、それぞれ不満と危惧であった。そして三点目が、
　　　　｢賢治学会｣はあの放送内容について、おかしいと意思表示すべきだ。
というような要望であった。

　この放送に関連しては、先頃私も拙ブログにおいて、〝Ｅテレ「宮沢賢治～慟哭の愛と祈り」、はたして如何なものか〟という投稿をしたところであり、私は、しきりに頷きながら聴き入っていた。
　というのは、その投稿で私は、

　今回（去る2月9日に）、Ｅテレは「宮沢賢治～慟哭の愛と祈り」という番組を放送したわけだが、またもや同じような疑問及び新たな危惧を私は抱いてしまった。端的に言えば、なんでそう断定できるのかということと、この放送を観た限りではその裏付けも乏しいし、検証も不十分だということを私は言わざるを得ない。言い換えれば、ある特定の研究者が主張している一つの｢可能性｣<*1>にすぎないものを、それがまるで｢事実｣であるかの如くに創られている番組内容だったから、視聴者はそれを真に受けてしまいかねないという危惧がある。
　そして実際、同番組に対する評価を知人等に直接聞いたり、Ｗｅｂ上で少し探してみたりすると、
　　　　・あれじゃ、賢治はまるで同性愛者のような扱い方じゃないですか。
という不満を言い、
　　　　・宮沢賢治は同性愛者ですか？
などというよう疑問を呈していることからも、それらは覗える。

　そしてこのような内容のＴＶ番組であれば、民放の場合には、｢このような見方や考え方もあります｣というような注意書きをテロップ等に流すと思うし、観たくなければ観なくともよい。ところが、このＥテレはＮＨＫだからなおさらに、そのような配慮をすべきだと私は思ったが、残念ながらそのようなものはなかった。しかもＮＨＫの番組の場合は、そのような注意書きのようなものがない場合には、なおさらその内容は｢正しい｣と思ってしまう傾向があることが否めない。よって、Ｅテレの「宮沢賢治～慟哭の愛と祈り」という番組に対して、はたして如何なものかと私は異議申し立てをしておく。

と主張していたからである。

　そこで、私だけでなく、少なからぬ方々がこの放送に対して疑義を呈し、その内容を憂えているのだということを私は改めて知ったのであった。ついては今回は、｢賢治学会幹部｣の方々に次のことをお願い申し上げたい。

　『Ｅテレ「宮沢賢治～慟哭の愛と祈り」』の放送内容及び放送の仕方については、少なからず問題点があると受け止めているので、しっかりと検証して頂きたい、とＮＨＫに正式に申し入れをしていただきたい。

<*1：註>　〝Ｅテレ「宮沢賢治～慟哭の愛と祈り」、はたして如何なものか〟の、同じく〝<*1：註>〟をご覧いただきたい。
　
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