みちのくの山野草

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弘中綾香アナってただ者じゃなかった

2020-01-03 18:00:00 | 「賢治研究」の更なる発展のために
〈『片栗と蝦夷延胡索』(平成24年5月1日)〉

 本日(1/3)、『Yahoo! JAPANニュース』の記事〝テレ朝・弘中綾香アナ、NHK初出演でネット記事への思いを明かす「二次資料、三次資料でその人のことを判断しないで」〟が目に留まった。それは、「一次情報、あるいは一次資料ともいわれるものに立ち返れ」ということを私は以前から肝に銘じていたからだ。
 そこでその中身を見てみると、弘中アナは、
 「番組をよくみて、一次資料っていうんですか?みんな習ったじゃん。文献をちゃんと一次資料まであたろうよ。二次資料、三次資料でその人のことを判断しないでってすごい思います」と明かした。
というではないか。
    みんな習ったじゃん。文献をちゃんと一次資料まであたろうよ。
とである。
 このことに関しては昨日も少し触れたことだが、以前にも何度か触れたように、石井洋二郎氏が〝平成26年度 教養学部学位記伝達式 式辞〟において、
 あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること、この健全な批判精神こそが、文系・理系を問わず、「教養学部」という同じ一つの名前の学部を卒業する皆さんに共通して求められる「教養」というものの本質なのだと、私は思います。
と警鐘を鳴らしていたことをたまたま知った。そして、そういえば学生時代に、理系のせいでもあったのだろうか、教授等から「学問の始まりは疑うことである」と何度も口を酸っぱくして教わったなということを私はしみじみと思い出した。そこで、やはりこの姿勢は凄く大事なんだよなと認識を新たにし、その後、特に賢治に関する研究においては私が一番心懸けているいることである。それは、この分野においては少なからぬ論文においてまさに「二次資料、三次資料で判断」したり、風聞や噂話を基にして判断したりしているものを私は見てきているからである。はては、一次資料を改竄したり捏造しているものさえもないとは言い切れないということも私は知っているからである。
 そこで、弘中アナのこの度の「二次資料、三次資料でその人のことを判断しないで」という新たな警鐘を知り、そっか、『やはり弘中アナはただ者じゃない、なかなかやるな』と敬服した次第だ。それは、何よりも基本をしっかりと押さえているからだ。

 ついては、お若いのにしっかり者じゃないかとここに最大限のエールを送りたい。

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 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』
 本書は、「仮説検証型研究」という手法によって、「羅須地人協会時代」を中心にして、この約10年間をかけて研究し続けてきたことをまとめたものである。そして本書出版の主な狙いは次の二つである。
 1 創られた賢治ではなくて本統(本当)の賢治を、もうそろそろ私たちの手に取り戻すこと。
 例えば、賢治は「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」し「寒サノ夏ニオロオロ歩ケナカッタ」ことを実証できた。だからこそ、賢治はそのようなことを悔い、「サウイフモノニワタシハナリタイ」と手帳に書いたのだと言える。
2 高瀬露に着せられた濡れ衣を少しでも晴らすこと。
 賢治がいろいろと助けてもらった女性・高瀬露が、客観的な根拠もなしに〈悪女〉の濡れ衣を着せられているということを実証できた。そこで、その理不尽な実態を読者に知ってもらうこと(賢治もまたそれをひたすら願っているはずだ)によって露の濡れ衣を晴らし、尊厳を回復したい。

〈はじめに〉




 ………………………(省略)………………………………

〈おわりに〉





〈資料一〉 「羅須地人協会時代」の花巻の天候(稲作期間)   143
〈資料二〉 賢治に関連して新たにわかったこと   146
〈資料三〉 あまり世に知られていない証言等   152
《註》   159
《参考図書等》   168
《さくいん》   175

 現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,650円(本体価格1,500円+税150円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813
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