５・１７ 死ぬと言う人は

定休日は場所を変えて、結局働く日。
体を使い、気を遣い、深夜まで義母の所で過ごす。
義父の月命日で、夫は花と線香をもってお墓参りに行った。
私はパス。墓はすぐ近くだが、足が痛むのが怖いから。

夕食後TVドラマを見ていた。
崖からの投身自殺で、遺体は出なかった（偽装なので当然だが）という場面があった。
しばらくして義母が言った。
「能登へはどう行くの」
「兄弟姉妹と、娘と、老人会でも行ったけれどバスだったから」と。
私は「ハハーン」と思った。
やはり「東尋坊から身を投げて消えてしまいたいと思っている」と言う。
約束を反故にし、自分を受け入れてくれない末息子への不満を、当人には言わず私たちに訴える。
「死」をちらつかせる人は本当は死にたくないし死なない人だと思う。
私の母は黙って出て行って、死に切れずに温泉宿で無事発見された。
甥は、不審がられることのないように用意周到整えて決行してしまった。
あんな思いは二度としたくないのに、義母はそれが切り札のように時々ちらつかせる。
夫は言った。
「ここではやるなよ。やるなら弟のところに行ってやれ」

今、義母への同情の気持ちが失せていく気がする。


朝　・チーズと卵のオープンサンド・野菜ジュース・コーヒー
昼　・手打ちうどん（あきる野）
間食・揚げせん
夕　・肉じゃが・手羽元酢煮・かきトロ・まぐろおろし煮・とろろ
　　・筍煮物・ほたるいか・ごはん