ども、砂川です。
で、今回、まったく予備知識がなく、とても驚いたコトがありました。
宇野港からフェリーに乗ろうとしてると、フェリーターミナルがやたらと混雑しています。
過疎の島ともいえるホドの豊島へ、こんなにもヒトが渡るとは思えません。
しかも若いヒト達が多く、しかもしかもほとんどがアベックです。
豊島だけでなく、周辺の直島などへ渡るフェリーも大混雑です。
その数、おそらく数百人・・・。
「なんじゃ、アレ?」
豊島へ着くと、その答えがわかりました。
「瀬戸内国際芸術祭」の横断幕がフェリーセンターに。
高松や小豆島、豊島、直島、男木島、女木島(鬼ヶ島)、大島、犬島を会場に10月イッパイ
まで開催されています。
現代アートや島の伝統行事を介した88のプログラムで瀬戸内海の魅力を世界に発信し、
地域の活性化を図るものです。
「おっさん、アートって何なん?」
「アートって何なん? と聞かれて、あーっと考えんのがアートや」
豊島の伯父の答えもまたアートで。(笑)
PM14:00の船で帰るコトにしたので、豊島の滞在時間は3時間ホドでしたが、「せっかく
やから、観れるだけ観ていけ。連れたろ」といわれて、姉と一緒に島をアチコチ。
港の近くの古民家をくぐると、庭がこんな状態。
「宇宙的狂気愛」というテーマで、なんと横尾忠則さんの作品だとか。
で、古民家の座敷にはこんな作品が・・・。
小学校のかつての分校址では建具を使ったアート。
「遠い記憶」~もとは公民館だった建物の中央部に、トンネル状の通路を設置。
不要となった家を解体した窓や扉を集めて通路をつくり、鑑賞者は内部を歩くことができます。かつて、そこに暮らしていた人々が見つめていた風景の記憶を表現する
ものです。
「潜在意識化の海の唄」~堤防にオルガンパイプを設置し、波と潮の満ち引きの
リズムを音として紡ぎだすサウンド・インスタレーションです。海の自然とアートを
一体化させ、海が音楽を通して人々に語りかけてくる作品です。
「ハーモニカ」~かつて漁師が暮らしていた空家を活用したインスタレーションです。
島で制作した巨大な漁網を張り巡らせ、家を覆う光景を見せる。この家と住んでいた
人の思い出、そして島の記憶を目に見える形で表現する試みです。
島の中では、人々の交通手段となるマイクロバスが走り、電動のレンタサイクルも40台
設置。炎天下を歩いてまわっているヒトもいます。
「島キッチン」というレストランでは、食事をするのに1時間待ちだとか。
フェリーセンターでは「案内カウンター」があって、「もし、作品が思うように観れなかった
としても、島の景色を楽しむつもりでまわって下さいね」とアナウンス。
「時代は変わるモンやなぁ~。あの豊島がなぁ~・・・。」
私と姉は、あまりの豊島の変わりように、ただただ唖然とするばかり。
「で、アートって何なん?」
「あーっと考えんなぁ・・・。やっぱり・・・」