スナブログ

砂川自動車商会のドモドモ日記

スナブログ:「もしその角を曲がっていたら」

2016-09-29 13:11:37 | 本と雑誌

ども、砂川です。

高校時代の恩師、国語科の西野小枝子先生が執筆された「もしその角を曲がっていたら」、読み終えました。

以前、同人誌に寄稿されていた小説をいくつか読ませていただいたコトがありましたケド、まる一冊、すべて西野先生の作品とあり、ページを繰るのが楽しかったです。

第一部と第二部からなり、第一部は西野先生の自叙伝とも言える私小説的なものでした。

平野区の旧家に生まれ、進学校から有名国立大学へ進み、嘱託という形で毎日新聞大阪本社の出版編集長の秘書になるも、男社会の中で多くの苦労をし、純粋すぎる性格がゆえに心身ともに疲弊します。

東京へ行き、私立の女子高校、小学校で教職に就き、ご自身の深い情熱をもって教育の現場で奮闘されましたケド、高度経済成長期の日本社会が持つ様々な矛盾に苦しみ、大阪へ帰り府立高校の採用試験を受け・・・。

幼い頃の家族の記憶や生い立ち、ご自身が結婚されてからの仕事と主婦業の両立に苦しんだ日々、変わりゆく家族模様の中での葛藤が鮮明に描かれています。

「60数年生きている間に、ほんの小さな存在である私の身の上にも多くの出来ごとがあった。目の前にある時は、小さすぎて真相がよく見えず、通り過ぎてしまってからことの重大さを、己の未熟さや愚かさを思い知り、顧みて恥ずかしさに赤面し、悔いに身を捩じらせても、詮無いことで時は止まることもなくなお流れて行き、決して後戻りすることなどできない。そんなふうにして生きて来た私に、喜びも哀しみも、恥ずかしいことも時に誉ある輝きにも恵まれて今に至っているが、私と言う存在は今は亡き父や母から生まれ、秋の日の今日、有形無形のものを含めて私から娘へ受け継がれて更に先へ続いていくことを考えると、このように在ることの命を、限りなく愛おしく思う」

第二部は5編からなり、誰もが心に持つ闇や傷をさまざまな手法であぶり出すように描かれています。

でも、そこに投げかけられるテーマはまるで謎かけのようで、答は読み手によって変わるのでしょうね。

恵まれない家庭で多感な時代を過ごす少女の悲鳴が聞こえてきそうな「隕石」、まるで夢を見ているように場面が切り替わる「男は伸し餅のような」、不思議な感覚に包まれる「夢で見る夢」など、その表現手法は多様です。

全編通して読み終えると、西野先生の教師、母親、妻、嫁、そして年老いた親に対しては子供、というさまざまな立場の中で、ただ一所懸命に突っ走ってこられた人生を振り返り、もう一度ご自身を見つめ直したい、という強い意思が感じられます。

様々な人生の節目、岐路に立った時、「もしその角を曲がってたら」と誰もが考えます。そんなふうにそれぞれの人生が織会って、ほんの短い時間でしたケド、西野先生に巡り合えたご縁をありがたく思います。

紀伊國屋書店やジュンク堂書店でも取り扱ってられるとのコトですので、みなさんもぜひ読んでみて下さいね。

 


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スナブログ:「全日本実業団対抗陸上競技選手権大会」

2016-09-26 11:42:49 | スポーツ

ども、砂川です。

日曜日、車検の引き取りや事務作業を少々。

平日はなかなか手を付けられない細かなシゴトをしてましたら、仲良しの同級生からメールをいただきました。

「ケンブリッジ見てるねんケドww」

何かよくワカラナイ状態でしたケド、急いで長居公園まで。(笑)

全日本実業団対抗の陸上競技の大会だったんですね。

ケンブリッジ飛鳥をはじめ、リオ戦士が多く登場するとあって、スタジアムはタイヘンな賑わいです。

私が到着して、メインスタンド側のゲートから入ると、ちょうど棒高跳びの澤野大地選手が「熊本地震募金」をされていたので、ほんの少しだけでしたケド、ご協力させていただきました。

そのアト、長居近辺で食事をしながら、久しぶりにゆっくり話しました。

エネルギーをたくさんいただいた気分で、今週も頑張れそうです。(^^)

 


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スナブログ:「奈良クラブ・山田卓也」

2016-09-23 18:45:03 | スポーツ

ども、砂川です。

10年ほど前、おばあちゃんの法事で豊島に親戚一同が集まった際、東京に住むイトコに久しぶりに会いました。

「ワシ、最近、長居によく行ってるねんで。山田卓也を応援しててな、追っかけやねん」

その言葉から推測すると2006年だったと思います。

イトコにその話を聞いた時はセレッソのコトなんて全然わからなかったのですケド、ジーコ監督から日本代表に呼ばれた山田卓也選手のコトは知っていました。

「嫁さんの甥やねん。だからずっと応援してるんよ」と、一眼レフカメラの中の試合中の写真の写真をたくさん見せられました。

そのイトコは、その後亡くなり、私とサッカーの話をするコトもできなくなりましたケド、いつか山田卓也選手とお会いしたいと思っていたのです。

セレッソの後、鳥栖~アメリカと渡り歩き、昨年はJFLのFC今治、そして今年から奈良クラブに所属しているのを知っていました。

ただ、JFLは日曜日がほとんど試合で、なかなかタイミングが合わなかったんですケド、祝日の昨日、AM8:30から練習があると知り、奈良までクルマで走りました。

セレッソのように自前のグラウンドがあるワケでもなく、人工芝のフットサル場で練習してました。

3面あるコートを全面使ってはいるのですケド、カーテンネット用のワイヤーが上部にあるので、DFから前線にフィードを出そうと蹴りだすと、そのワイヤーにボールが当たって真下に落ちたりします。

キーパーが履いているスパッツはスライディングする度に擦れて、穴だらけのボロボロです。

ボールもボロボロ、しかも練習を見学してるのは私一人。(笑)

そんな環境でも、ホントにみなさん、いきいきとサッカーに取り組んでいました。

練習終了後、山田卓也選手にサインをお願いし、「私、実は○○のイトコなんです」と話すと、

「え~、そうなんだ?」と、とてもフレンドリーに話してくれました。

2008年の平野区民デーで、子供たちが小学校で無料招待券をもらってきたのが、初めてスタジアムに行ったきっかけだったんですよ、と話すと、

「オレがいた時なら、チケットなんていくらでも用意したのに」と。(笑)

ホントにゆっくりと二人で話させていただきました。

今のセレッソのコト、ケガをした柿谷選手、杉本選手のコト、大熊監督のコト、親戚のコト・・・。

「今度、一緒にメシでもいきましょうか?」とまで、言っていただいて、感激しました。

セレッソのような恵まれた環境ではなく、選手が駅前でチラシを配ってしたりする、とも聞いています。

奈良クラブ、応援したくなりました。

一度、試合に行ってみたいです。

 


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スナブログ:「お休み中の鍋」

2016-09-21 17:49:24 | 日記・雑感

ども、砂川です。

今年は大阪マラソン、神戸マラソンともに外れ、福知山、奈良、京都、加古川、篠山すべて申し込まず、久しぶりに試合のないシーズンを過ごしています。

練習だけはゆっくりと続けていたんですケド、かねてから痛みがあった右肩の古傷が「限界点」を超えてしまったので、一切の運動をやめました。

もう1ヶ月くらい・・・かな?

そんな中、今シーズン初めての鍋。

運動でカラダが疲れてる時はとっても美味しいのですケド、なかなか思うようにはなりませんね。

しばらく静養の身です。

 


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スナブログ:「Red Wing 875 シューレース交換」

2016-09-20 12:39:47 | ファッション・雑貨

ども、砂川です。

秋の足音が聞こえてくる頃になって、今年もやはり出版になりました。

別冊Lightning 「Red Wing Bible」、発売日にゲットーっ!(^^)

夏でもワークブーツは履きますケド、やはりこの季節の高揚感はたまりませんね。

さて私の875、かねてからシューレース(靴紐)の交換をもくろんでいました。

レッドウィングと言えば、通称「トラ紐」と呼ばれるタスラン製の黄色のシューレースですケド、なんだか子供っぽく見えて私はあまり好きぢゃなかったんですね。

一度、レザーのシューレースに変えたコトもありましたケド、上手くいかず・・・。

で、アイアンレンジなどで使われるこげ茶色のタスランシューレースに交換。

う~ひょ~っ! バッチシですね。

ココロの中にモヤモヤ引っかかってたのがスッキリしました。

次に考えるのはチョコクローム8134のハトメ交換ですケド、ソレはもう少し先でww。

 


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スナブログ:「斎藤一」

2016-09-16 14:52:53 | 日記・雑感

ども、砂川です。

歴史の話が続いて恐縮ですケド、新撰組マニアの私にとって非常に興味深いニュースが・・・。

新撰組三番隊隊長、斎藤一の鮮明な写真が発見され、福島県会津若松市の県立博物館で公開されているとか。

1844年、江戸の幕臣の家に生まれたとされ、江戸の小石川にある天然理心流試衛館道場に出入りし、近藤勇、土方歳三らとかねてから親交があったとされます。

1863年、新撰組の前身である壬生浪士組の結成に合わせて入隊。

組織内の粛清や数々の暗殺事件に関与したとされ、私の勝手な解釈ですケド、沖田総司、服部武雄と共に新撰組の中でも最強の剣士であったと思います。

フィクション度の高い浅田次郎さんを除き、子母澤寛さん、司馬遼太郎さん、池波正太郎さんなどの小説では冷徹で残酷な人斬りとして描かれています。

この写真では穏やかな表情をしていますね。

近藤勇は処刑、土方歳三は函館で戦死、原田左ノ助は上野で戦死、沖田総司は肺結核で病死、など、多くの新撰組隊士は明治維新の前後にこの世を去りましたケド、永倉新八、斎藤一は老齢になるまで天寿を全うしました。

晩年、子供たちに剣術を教えていたそうで、「武士たる者は、玄関を出るときは頭から先に出るな、足から出よ、不意に斬りつけられた場合、頭をやられれば致命傷だが、足ならば倒れながらも相手を下から突き上げて殺すことができる」と説教したといいます。

こんなおじいさん、怖かったでしょうね。(笑)

 

 


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スナブログ:「女系天皇とは?」

2016-09-15 19:29:05 | 日記・雑感

ども、砂川です。

天皇陛下が生前退位をご希望されるというニュースを見ながら、「神武天皇以来、公然の疑問とされている継体天皇を除いて女系天皇は一人もいない」と言う私に対して、「違う、元正天皇は女系天皇だ」と言い切る息子。

そりゃ、大学の入試問題が配られるまでマークシートって知らなかった私ではありますケド、まだまだ息子には負けたくありません。(笑)

で、調べてみました。

元正天皇は、父親は天武天皇と持統天皇の子である草壁皇子で、即位はしていません。

母親は元明天皇です。

母親が天皇である、というのは事実ですケド、父方の祖父が天皇でありますから、この場合はやはり男系天皇ですよね。

何をもって女系天皇というか、の問題でありそうですケド、お父さんが間違っていたワケではないのがわかってホッとしました。(笑)

 


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スナブログ:「Red Wing 875 メンテナンス」

2016-09-14 09:53:47 | ファッション・雑貨

ども、砂川です。

さて、先日Beckmanさんで購入したステインリムーバーとミンクオイルを使ってRed Wing 875をメンテナンスしました。

まずシューレースを外してブラッシング。ある程度の汚れをとります。

私はRed Wing純正の馬毛ブラシを使っているのですケド、コレだと柔すぎるので、ホントは豚毛ブラシの方がイイのだそうで。

コレは次回の課題ww。

ウエスを指に巻き、ステインリムーバーを付けて革の表面を強くなりすぎないように拭きます。

間違って塗ってしまったクリーム分が汚れと一緒にキレイにとれます。

ウエスの色が変わっているのは革の色ではなく、汚れなんだそうな。

少し乾かしたアト、ミンクオイルの出番。

コレはウエスではなく、指で直接塗ります。

「自分の体温でしっかり溶かして塗るイメージですよ」と松村店長からアドバイスいただいてました。

丁寧に丁寧に伸ばすように塗りました。

クリームでピカピカ光っていた艶がなくなり、マットなカンジに仕上がりました。

半日くらい経ってから、余分なオイル分が浮き上がってきますので、もう一度ブラッシング。

あんまりオイルを塗りすぎると、革の中に浸透しすぎてコシがなくなり、ワークブーツ独特のゴツさがなくなってしまうので、要注意です。

やってみるとカンタンでした。(^^)

 

 


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スナブログ:「'16年 ホーム長崎戦」

2016-09-12 17:58:48 | スポーツ

ども、砂川です。

待ちに待った、というのか、来て欲しくなかった、というのか、感情面が複雑ではありましたケド、ホーム・キンチョウスタジアムでVファーレン長崎を迎え撃つ一戦でした。

我が家がセレッソ大阪というクラブが好きになってすぐの頃、まだ南津守にあった練習グラウンドで、トップ昇格して日も浅い一人の若い選手に出会いました。

プロのフットボール選手でありながら信じられないくらいフレンドリーで、私たちと目線を合わせて話してくれるその人柄にたちまち魅了されました。

いつも応援していたのですケド、今季から長崎へ移籍し、とても落胆しました。

その永井龍選手と「敵として」対戦・・・。

心配された天気も大丈夫でしたので、カメラを持ってバス待ち。

シーズンの正念場ともなってきましたので、みんな内に秘めた闘志をメラメラと燃やしているのがうかがえます。

加えて、柿谷選手や杉本選手など、今年のセレッソの看板とも言える選手をケガで欠き、「自分たちが頑張らないと・・・」という気概に満ちていたように思います。

さて試合、昨年まで長崎の中盤を支配していた黒木選手が移籍したコトもあり、圧力をかけられた、という思いはあまりありませんでした。

しかし、セカンドボールは拾えるものの、決定的な場面は少なく、一進一退のまま後半へ。

56分、ゴール前で得たPKを、山口蛍選手と玉田選手のアイコンタクトでクイックスタートすると、コレが見事にキマり、先制点。

長崎は梶川選手の豊富な運動量からセレッソゴールに再三迫りますケド、フィニッシャーの永井選手には藤本選手がガッチリとガードし、シゴトをさせません。

運動量の落ちた玉田選手に変えリカルド・サントス選手を、ソウザ選手に変え新人の澤上選手を投入。

「1-0を守りきるためにDFを変えるんぢゃないのか・・・?」という私の懸念をヨソに、大熊監督は2点目を獲りにいきます。

この采配が当たり、澤上選手はロスタイムに初ゴール!

2-0で長崎を突き放しました。

なんとか防ぎきったものの、やはり永井選手は怖い存在でした。

試合後にセレッソゴール裏からかつてのチャントと永井コールが・・・。

本当に愛されていたんですね。

私は試合終了後にすぐ募金活動へ行ったので、彼がスタンド席まで挨拶に来てくれたのを見るコトができなかったんですケド、いつかまたゆっくりお話がしたいです。

 

 


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スナブログ:「華麗なる一族」

2016-09-10 13:09:19 | 本と雑誌

ども、砂川です。

「華麗なる一族」、読み終えました。

山崎豊子さんは、「沈まぬ太陽」、「白い巨塔」、「大地の子」に続き4作目、いつもながら重厚で読み応えのある作品でした。

伊勢志摩サミットの舞台ともなった高級リゾートホテルで、関西財界で名を知られている阪神銀行の頭取、万俵大介とその一族が催す新年の晩餐会でこの作品の幕が開かれます。

「陽が傾き、潮がみちはじめると、志摩半島の英虞湾に華麗な黄昏が訪れる。湾内の大小の島々が満潮に洗われ、遠く紀伊半島のの稜線まで望まれる西空に雲の暑さによって、オレンジ色の濃淡が描き出され、やがて真紅の夕陽が、僅か数分の間に落ちて行く。その瞬間、空一面が燃えたち、英虞湾の空と海とが溶け合うように炎の色に輝く。その中で海面に浮かんだ真珠筏がピアノ線のように銀色に燦き、湾内に波だちが拡がる・・・」

素晴らしい描写力ですね。

業界ランク10位の阪神銀行は都市銀行再編の動きに際して、上位銀行への吸収合併を防ぐために必死であり、息子、娘の結婚によって広げた閨閥を利用し、逆に小が大を喰う合併を企てます。

長男の鉄平は万俵コンツェルンの一角の阪神特殊鋼の専務であり、実質上の経営者。

その出生に暗い疑念を持つ大介は、阪神特殊鋼に対する融資を冷たく操作し、倒産に追い込みます。

そして、その倒産を利用し、ついに上位の大同銀行との合併を果たしますケド、失望した鉄平の自殺に至り、華麗なる一族の崩壊が始まります。

妻妾同居の生活を営み、己の欲望を満たすためには手段を選ばない大介と、高炉建設に野心を燃やし、仕事に情熱を燃やす鉄平との対比がミゴトです。

「白い巨塔」と同じく悪人の方が主人公であるのですケド、それが故に人間ドラマとしての厚みはいっそう増し、善人たちの無念をあぶり出します。

しかし、最後には・・・。

悪人が成功はしない、というのは「白い巨塔」も「沈まぬ太陽」も同じですね。

そして医学界よりももっと闇が深い、と言われる銀行業界への徹底した取材がスゴいんでしょうね。

この部分も山崎豊子文学の最大の特徴です。

暑かった夏も終わりに近づき、そろそろ読書には最適なの季節、みなさんもいかがですか?

 


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