ども、砂川です。
川崎二三彦さんの「虐待死~なぜ起こるのか、どう防ぐのか~」を読み終えました。
2000年に児童虐待防止法が施行され、行政の虐待対応が本格化しました。
しかし以降も、虐待で子どもの命が奪われる事件は後を絶たちません。
長年、児童相談所で虐待問題に取り組んできた著者が多くの実例を検証し、様々な態様、発生の要因を考察。変容する家族や社会のありように着目し、問題の克服へ向けて具体的に提言すされています。
で、終盤に非常に気になる一文が・・・。
「目黒区での五歳女児虐待死を受けて、”児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議”は”児童虐待防止対策強化に向けた緊急総合対策”を発表し・・・、子どもの安全確認を最優先とする観点から、以下の事項を全国ルールとして徹底する、として、例えば次のような例を挙げる」
「リスクアセスメントシートの活用等により、リスクを客観的に把握し、リスクが高い場合には、一時保護等を躊躇なく実施すること」
「一時保護等の措置の解除及び家庭復帰の判断に際して、チェックリストの活用により保護者支援の状況や地域の支援体制などについて、客観的に把握したうえで判断する」
まったくその通りなんだケド、現実に、現場で、その通りに行われていますか・・・?
児童相談所の職員数や一時保護所のキャパがまったく足らない、などの問題はもちろん理解していますが、「チェックする機能」をもっと・・・、と。
個人的な考えです。