ども、砂川です。
世間では緑・黒の市松模様のハッピを着て鬼と戦うマンガが流行ってるようですね。(笑)
1ページも読んだコトがありませんケド、大正時代という舞台設定が絶妙、という記事を読みました。
近世と近現代が入り混じって変わりゆく時代に思う家族への愛などはなかなかエキセントリックです。
宮尾登美子さんの「櫂」を読み終えました。
大正から昭和にかけて、土佐の高知で芸妓紹介業を営む富田岩伍に嫁いだ15歳の喜和。
長男龍太郎の難病、次郎健太郎の遊蕩、岩伍が娘義太夫に生ませた綾子への愛と離別・・・。
妻として母として、意地と忍苦と愛憎に生きた波瀾の女の一生を、彫琢の文体で描ききった長篇名作です。
その昔、十朱幸代主演で映画化されましたね。
宮尾登美子さんはまったくはぢめて読みましたケド、その圧倒的な文章力、表現の豊かさに驚きました。
ご自身の生い立ちがモデルとのコト。ほとんどフィクションではないのでしょうか?
妾が産んだ私生児の綾子がご自身ですね。
この後17歳で結婚、夫と共に満洲へ渡り、凄惨な苦労を経て帰国、教員へとなる生涯は、小説「春燈」「朱夏」「仁淀川」へと続きます。
もちろん続けて読むつもりです。