ども、砂川です。
新聞、ニュースなどで報道されていますが、パリで大規模なテロ事件が起こり、多数の方がお亡くなりになりました。
被害にあわれた方には心よりご冥福をお祈りいたします。
政治的、思想的な話はここでは差し控えさせていただきますが、私はある出来事を思いだいました。
ミサワホームを退職した約18年前、たまりにたまった有給を使い、カミさんとロンドンまで12日間の海外旅行をしました。
途中、スコットランドのエジンバラまで2泊3日の小旅行。
日本で言う新幹線みたいな特急列車、しかもファーストクラスで約5時間の快適な道中でした。
エジンバラの街を楽しんだ3日後、同じ列車に乗ってロンドンのキングスクロス駅まで。
ところが列車内の空気がなんだか不穏です。
客室乗務員の男性が説明をしてくれましたが、まったく英語がわからず、ま、いいや、と疲れて眠ってました。
中間地点のヨークという駅に着き、列車から降りていく人たちを車内から見ていると、「早く降りろ!」と駅員さんが外から窓ガラスを叩きます。
「えっ!?」と車内を見ると乗客はすべて降りており、何ごとか!?と焦る私たちに、駅員さんがもう一度説明。
「IRA」、「Bomb」、「Between London To York」・・・、聞き取れたのはこれだけでしたが、要するにIRAのテロリストがロンドンとヨークの間のどこかに爆弾を仕掛けた、ということを理解したのでした。
急いでスーツケースを持って降りると、駅の中は軍服姿の兵士でいっぱいで、ヨークからはバスで迂回するというので案内されました。
ファーストクラスで帰るはずが、満員のバスで、しかも乗り込むのが遅かったために補助イスでした。
この時、窓の外に見えたのが「城壁都市」ヨークの街でした。
結局、爆発はせず、無事にロンドンへ帰れたのですが、あの時のパニックぶりは忘れることができません。
無事に済んだあの時でさえ、あれだけの騒ぎだったのですから、今回のパリは想像もできないほどの状態だったのでしょう。
お仕事や勉強で滞在されていた日本人の方も多いと思います。
少しでも早く、そして無事にご家族のもとへ帰られることを願います。