新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ヒトリシズカ:一人静 (清楚な嘆きのヒロイン)

2007-04-09 07:00:51 | 植物観察1日1題

ヒトリシズカ:一人静(センリョウ科センリョウ属)の白い花が顔を出しはじめました。
センリョウ:千両(06年7月8日記事)と同科同属とはどこでどうつながっているのかと思いますが、両者を花で比べるとなるほどと頷けます。
ヒトリシズカの花も花弁と萼を欠き、緑の球に見える子房に突き刺さったように、白い糸のような雄蕊が付き、その根元に黄色い葯があります。
どちらも進化の道程での古い形のまま生き残っている植物なのです。
光沢のある葉の間に白い花穂が立つ姿を、悲劇のヒロイン静御前にたとえてこの名がついたといわれ、静が義経に縁のある吉野の勝手神社で舞を舞ったという話から吉野静とも呼ばれます。
同属で花穂が2本のものをフタリシズカ:二人静といいますが、実際には、1本、3本、4本などもあるそうです。

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