新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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アオギリ:梧桐・青桐(梧と桐) 

2010-07-12 17:37:54 | 植物観察1日1題

アオギリ:梧桐・青桐(アオギリ科アオギリ属)が、黄色い花をつけています。
沖縄、台湾、中国、インドネシアなどに分布する落葉高木で、古くからわが国に渡来し、広く各地に植えられてきました。アオギリ・青桐とはキリ・桐を白桐と呼ぶにのに対して、樹皮が緑色であることから名づけられたもので、大きい葉がつくことでは両者は似ていますが、キリはゴマノハグサ科であり、アオギリはアオギリ科と分類上はまったく異なる木で、葉も花の形も異なります。
日本では、昔から権力者の紋に使われたり、材がいろいろな用途に使われるなどなど、白桐のほうがおなじみですが、中国由来の桐にまつわる話の多くはアオギリだそうです。たとえば「桐一葉落ちて天下の秋を知る」は、梧桐一葉落、天下尽知秋 (群芳譜)でアオギリだし、未覚池塘春草夢 階前梧桐已秋声(朱憙 偶成詩)もアオギリです。「桐の木に鳳凰が止まるは聖王が出現する瑞兆」という伝説の桐も正しくはアオギリだといわれています。
アオギリは雌雄異花で、雄花と雌花がひとつの花序に混生します。雌花(写真の中央)は、子房に柄があり、その先に柱頭、雄花(左側)は花糸が合着して筒状になり、葯は先端にかたまってつきます。
雌雄異花の雌花の子房は5枚の心皮(花葉)からなり、この子房が大きくなった果実は、熟すと心皮が1枚ずつ縫合線に沿ってばらばらに分かれて、おわん形になり、これが1枚ずつ離れて、種子はこの心皮についたまま風に飛ばされ散布されます。

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