祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

師走

2006-12-04 23:21:25 | Weblog
電話鳴り駆けつける闇月冴える
冬の菊白き花々祭壇上る
冷えし夜に供花に囲まる姉のいて

仕付け糸つきし晴れ着の冬灯下
ふくよかに紅も入りて逝く師走
枯芒広がる雲につぶやいて

恐れたいたことが現実となる。義姉が召された。着物が好きだった義姉の為、着せようと探してきたお嫁さん、薄い紫のお召し、紋には白布が貼られたままで仕付け糸が着いていた。御主人(義兄)の晴れの日、一緒に皇居へ着ていく為に作られたのだろうか。又、涙がこみ上げてしまう。残された義兄のため、息子夫婦が一緒に住むと皆の前で、宣言してくれたので、安心する。