簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

信越本線(JR乗り潰しの旅・信越本線)

2019-10-07 | Weblog


 本来は群馬県の高崎から、途中長野や直江津を経て新潟県の新潟まで
の250.3㎞を70駅で結ぶ路線である。それは本州の中央を東西に貫く日本
の大幹線で、首都圏と信州・上越を結ぶ路線であった。
そんな路線が分断されたのは、北陸新幹線の開業時である。



 まず沿線の最大の難所の碓氷峠を越える横川と軽井沢間が廃止され、
ジェイアールバス関東の路線に置き換えられ、更に軽井沢と篠ノ井間は、
第三セクター「しなの鉄道」の路線に業務移管された。
分断の試練はこれで終わることもなく、北陸新幹線が長野から先金沢ま
で延伸されると、長野と妙高高原の間は「しなの鉄道」に、妙高高原と
直江津の間は「えちごトキメキ鉄道」に移管された。



 結果、路線は三つに分断された。
幸い直江津と新潟の間は136.3㎞が残り、今でも日本海に沿った本州を
縦断する幹線の一部を形成し、特急などの優等列車が疾走している。



 高崎と横川の間は29.7㎞がのこった。1時間に1本程度となった高崎駅
の発着ホームの時刻表には、それでも「信越本線」と表記されているが、
「本」の字がむしろ空しく感じられる。
僅か9.3㎞となってしまった篠ノ井と長野に至っては、もはや完全にロー
カル線に成り下がっている。



 この線の歴史は古く明治18(1885)年に高崎と横川間が官設鉄道として、
その三年後には軽井沢と直江津の間が開通したのが始まりという。
しかし東京と新潟を結ぶ幹線路としては、碓氷峠を越える路線の建設に大
きな期待がかけられていたが、11.2㎞の間の66.7パーミルと言う勾配をどう
克服するかが大きなネックになっていた。(続)





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旅先での声掛け(JR乗り潰しの旅)

2019-10-04 | Weblog

 巷で流行の「自撮り棒」ではあるが、その使う理由を訪ねたアンケートに
よると、「人に頼むのが面倒だから」、「好みのアングルで撮ってもらえな
いから」と言うのが多いそうだ。確かにこれを使えば、いろいろな場面で撮
影の幅は広がり、制約は無くなるのかも知れない。





 一人旅ではよく人様にお願いして写真を撮ってもらう。
「後ろにお城が入るように・・」、「この看板をいれて・・」などと、厚かま
しくもアングルに注文まで添えてお願いすることもあるが、これで嫌な顔をさ
れた記憶はない。

 時にはこちらから「撮りましょうか?」と声掛けをするなんてことも少なか
らず有る。こうした旅先では他人様への僅かばかりの心配りが、その後「どち
らから来られたのですか?」、「これからどちらへ?」などと、初対面ながら
の会話に発展し、「おいしい店や」「見どころ」の情報など、思わぬ収穫を得
ることもある。





 こんな事がまさに一期一会であり、こうした見知らぬ地での思わぬ出合いな
どは、旅の楽しみの一つだと思うのだが、近頃はそれすら面倒と感じる風潮が
有るようだ。カメラを持ち歩かなくなったことも一因のように思うが、スマホ
での自撮りは当たり前の時代らしく、全てが自己完結では何だか寂しくもある。
大きく社会的に考えれば物騒な時代だから、他人との関わりを極力避けたいと
の思いも有るのかも知れないが、そうだとすれば世知辛い世の中になってしま
ったものだ。





 近頃の観光地ではドローンも現れているらしい。
空から観光している自分を撮り、更に周辺を空撮するのだそうだ。
こちらも色々規制がかけられてきているようだが、新たなトラブルが起きなけ
れば良いが、と何時も思う。(続)(写真:本文とは無関係 京都・錦市場)
  (次回から「信越本線」が始まります。)



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禁止の動き(JR乗り潰しの旅)

2019-10-02 | Weblog



 流行り始めると当然そこには、新たな問題も生じてくる。
当初は棒の先にスマホを取り付け、セルフタイマーで自身を取るための撮影
補助具で有った「自撮り棒」ではあるが、近頃は手元のリモコンで、シャッ
ターボタンをコントロール出来る高級品なども出揃っているらしく、こうな
るとその便利品を使うシーンは格段に増えてくる。



 しかし普及すればするほど、やはりその使用シーンでのマナーが問題になる
のは世の常で、近頃では人混みなどでの使用で接触するなど、思わぬトラブル
も起こっているらしい。





 こんな状況にいち早く反応したのがJR西日本である。
人混みで棒が他の乗客に当り、誤って25000ボルトの高圧電線にでも触れたら
(近づいて放電と言う心配もある)大変なことに成る。
こんなことから、北陸新幹線の開業に沸く沿線の金沢、新高岡、富山、黒部宇
奈月温泉、糸魚川の五駅(JR西日本管内の駅)では使用禁止の措置を取った。



 年間集客数日本一を誇る東京ディズニーリゾートなどは、以前から使用を
禁止しているらしく、他にも金沢21世紀美術館や、一部動物園などでも動物
のストレス防止のためとして禁止、コンサート会場でも禁止の所が有る。
また使いようによっては凶器に成り得るとの懸念もあるとかで、今後も状況
次第でこの規制は拡がりをみせるのでは、などとの声も上がっているそうだ。



 30年余り前一日本人が発明し、近年になり特許が切れ、俄かに普及が進んで
いる「自撮り棒」ではあるが、今後の命運は一重に使う人のマナーに掛ってい
ると言えそうだ。(続) (写真:本文とは無関係 金沢・近江町市場)



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