簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

地元首長の言い分

2022-12-12 | Weblog


 「赤字ローカル線」を抱える沿線の首長は、「鉄道は、お年寄りや学
生を初め、市民生活には欠かせない・・」、「沿線地域の活性化の為に
も鉄道が無くなると・・」、「観光の資源もあり、市民以外で訪れる人
も・・」等と様々な理由を見つけては並べ立て存続を希望するが、本音
は極力支援の出費は減らした。



 しかしよくよく考えてみると、 幾ら「市民生活に欠かせない」と言
っても、鉄道利用の少ない地域では、市民の生活の足は最早完全に車に
シフトしている。バス路線等の代替えの足が確保されるなら、鉄道に拘
る理由は無くなってしまう。



 「沿線地域の活性化」と言った所で、鉄道の衰退はコロナ禍以前から
の問題で、人口減少に負うところが大きい。若者がいなくなり、高齢化
の進む町そのものに元気が無くなっているのに、活性化の役割を鉄道に
だけ背負わせて良いものか。
そもそも沿線地域が活性していれば、鉄道だってそこそこ頑張っている
のではないか。



 「観光資源」と言った所で、余程の所なら鉄道利用の客は通年安定し
た推移を見せるであろうが、無いと言う事は、それだけのもので有る。

 最もJRはフリーきっぷなどの乗客は営業密度などの基礎データーに
は使っていない(乗車区間の特定が困難だから)らしいから、この数が
加われば、多少輸送密度は上がるかも知れないが・・・それにしても観
光(鉄ファン)の数はたかが知れている。



 何年か前、我妻線で終点の大前まで行った折、「ここまで来るお客さ
んは、鉄道フアンらしき人がたまに・・・」と車掌さんが語っていた。

 札沼線で当時の終着駅・新十津川まで行った折は、いつの間にか車内
は地元のご婦人と二人連れで、「何時もは私だけ」と語っていた。
折り返しの便は、乗客を乗せずに出て行ったが、鉄道の厳しい状況を思
い知らされている。(続)(写真:旧JR札沼線 本文とは無関係)



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