簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

近代化産業遺産(JR乗り潰し・因美線)

2016-06-10 | Weblog
 実はこの「美作河井転車台」は、ホームの西の外れに当たる場所にあり、東津
山方面からだと駅に到着する直前に、またそのホームの西端に立てばその先に
目にすることが出来る。
しかしそこに行くには現在使われている線路を横切ることになるが、そのための
通路は確保されていない。
間近で見たいのであれば指定された順路に従い駅の裏に回り込むことになる。



 桁の長さ40フィート、明治の初めころ鉄道黎明期に輸入されたものらしく、国内に
は4例程度しか残っていないが、完全な形で残っているのは全国でもここだけと言
う大変貴重なものらしい。
鉄道遺産としてJR西日本の登録鉄道文化財に、さらに2009年には経産省の近代
化産業遺産の指定を受けている。



 東津山方面から鳥取を目指す因美線は、このあたりでは両側に急峻な山が迫り、
厳しい25パーミルの上りが続く。
狭い谷間に幅を狭められた川に沿って、県道と鉄道がもつれるように進む。知和駅
を出るとトンネルを重ね、美作河井に到着する少し前で「松ぼうき橋梁」を渡る。





 県道6号と加茂川を同時に渡るこの橋梁は、橋の全長はおよそ97mと言い五連
のプレートガーダ(ガード)を4本の橋脚が支えている。
その橋脚は円筒形で高さは20m、石張りされた幾何学模様がなんとも美しい。
遠くからこの橋梁の全景を眺めると、25パーミルと言う線路の勾配が実感できる。
山の緑をバックに威容を誇っているこの橋も、鉄道写真ファンにはよく知られた場
所らしい。



 このように因美線には秘境と言われる駅や、登録文化財の駅、近代化産業遺
産の指定を受けた施設等も多く見られるので鉄道ファンには人気の路線と言わ
れている。(続)





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