簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 最御崎寺

2010-06-04 | Weblog
バスは早い。
10キロほどの道のりを僅か20分ほどで駆け抜けていく。





車窓から“青年大師像”が見えてきたところでバスを降りる。



5分ほどで大師像の下に到着。
ここからは暫く海岸の遊歩道を歩いて大師が修行したとされる御蔵洞に立ち寄り、
24番を目指す。


景色に見とれ海岸の遊歩道を歩き続けていたために、肝心の登山口を通り過ぎて
しまい、結局スカイラインを登ることになった。

今日は天気がいいから汗ばむほどだ。
太平洋の眺望は素晴らしく、この景色が気を紛らわし,慰めてくれるから、結構
キツイ上りの割にはさほど疲れは感じない。
足もテーピングのお陰で痛みはあるものの歩けない痛さではないから有りがたい。



30分ほど登ると門前の駐車場に到着する。
ここにもたくさんの乗用車やバスが犇いている。
車から降りた人々が、一団となって急坂を登っていく。
狭い車内から開放され、その足取りは軽い。

暫く行くと左手に札所の山門が見えてくる。
桜の咲いた境内は、さすが観光地だけあって遍路や観光客で賑わっていた。



始めてこのお寺を訪れたのはまだ20代初めの頃、田宮虎彦の小説「足摺岬」を
読んで、どんなところかこの目で見たくなり遥々足摺岬を訪れたことがあった。
その帰途、折角だからと、この室戸岬にも足を伸ばした。

電車とバスを乗り継いで、夜遅く岬の登山口でバスを降りた。
車掌さんに教えられた道ではあったが、暗く厳しい山道を一人で心細く登った
記憶は今も忘れてはいない。
当時泊まったユースホステルはまだあるのだろうか。
その後車では何度も訪れている場所ではあるが、やはりこの地に立つと懐かしさ
がこみ上げてくる。(続)


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