簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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岡南元町駅 (岡山臨港鉄道・廃線跡を歩く)

2023-04-03 | Weblog


 岡山臨港鉄道の線路跡は、倉庫会社の敷地内を緩やかな曲線を描きな
がら、やや西寄りに北に向けその先で県道40号線を横切って抜けている。
 「是より先は私道につき徐行願います」と書かれた看板が立てられて
いるところを見ると、倉庫会社の敷地ではなく通り抜けても良さそうだ。



 県道に出ると、「岡山臨港倉庫運輸(株)」の本社前には、臨港鉄道
で使われていた機関車が雨よけの建屋の中で静態保存されている。
運行開始と同時に導入されたディーゼル機関車DB型の102号機として、
昭和28(1953)年8月に導入されたもので、運行を止めるまで主力とし
て使われた機関車である。
車体横腹に、「汽車會社 昭和二十七年製造」のエンブレムが見られる。



 県道は、片側2車線の広々とした道路に拡幅されている。
道路を渡った右側に歯科医院が有り、左側の福島小学校との間を線路が
抜けていたらしい。
医院の手前に、単式ホーム1面1線の「岡南元町駅」があったと言う。



 起点の大元駅からは6.6㎞地点に辺り、開業は昭和43年10月と比較的
新しい駅だ。
南岡山駅からは僅か280mと至近に造られたのは、南岡山駅と岡山港駅
が貨物専用駅になった事により南岡山駅での貨物と旅客の扱いを分離し、
旅客終着駅とするためである。



 岡南元町駅を出た線路は、ほぼ西に向けて進む。
県道を渡ると、市道を挟んで左に小学校が有り、周辺一帯は住宅街だ。
この広い市道が線路跡であろうか、単線の軌道敷にしては広すぎるよう
にも思うが、複線用の敷地を予め有していたとも言いそれなら納得だ。(続)





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