簾 満月「バスの助手席」

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倉敷美観地区(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-04-18 | Weblog
 白鳥が遊ぶ川面に川舟が浮かび、柳がやさしく揺れる町。
白壁の土蔵や町屋敷が静かに佇み、ホッと心の和む町。
古き良き歴史と近代モダンが交錯し、豊かに文化の香る町。



 「倉敷美観地区」は、倉敷河畔を中心に、江戸時代から明治・大正・昭和初期に
かけて建てられた商家や町屋敷が立ち並ぶ商家町で、一帯は国の重要伝統的建
造物群保存地区に指定されている。



 江戸時代倉敷は、幕府直轄の天領として栄えた町である。
町民を支配する領主がいないため、町民による自治が進み、結果町民による独自
の文化が開いた。
そんな気風を受け継ぐ町民は、第二次大戦後も古いものも大切にしようと言う機運
を盛りあげ、今日の町並み保存に繋がった。
昨今行われる「屏風祭り」や「ひな祭り」などはそういう結果の現れでもある。



 倉敷は町屋敷が特徴的な町である。
多くの観光客は大原美術館辺りに集中するが、倉敷を知るには人混みを避け裏通
りに入るのが良い。そして「ひやさい」を歩いてみるが良い。



 町屋敷と町屋敷の間の狭い路地を、倉敷ではこう呼んでいる。
日当たりの少ない場所のことらしいが、石畳が敷かれていたりして、如何にも倉敷
らしい江戸情緒を愉しめる空間になっている。
そこには静かな、本来の倉敷の町並みが待っている。



 本瓦葺きの屋根は丸瓦と平瓦を組み合わせ断熱性と防水性に優れている。
外壁は漆喰で塗り固める、塗り屋造りと言われるものだ。
瓦を張り目地を漆喰でなまこのように盛り上げ防水性と防火性を高めている。



 母屋の二階には「倉敷窓」と呼ばれる格子を入れた窓が有る。
内側には引戸が有り、上から商人が武士を見下ろさないように工夫されている。
こういった造作で建家の機能性を高め、その意匠が簡素な美しさで町並みを引き
立てている。(続)

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