簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 へんろころがし

2009-06-23 | Weblog
何時もより4時間余りも速く床に付いたものの中々寝付かれず、結局眠りに
落ちたのは何時もと変わらぬ時間だったようだ。
朝も早くから人の動きが有り、5時前には眼が覚めてしまった。
今日に備え、少しでも多く寝て、体力を蓄えようとの思いは無残にも崩れ、
何時もよりかえって睡眠時間は少なくなってしまった。
朝食は6時からと前夜の食事時、女将が告げていた。

7時前宿を発つ。
藤井寺の本堂は、山門より一段高いところに有る。

【写真:藤井寺本堂】

そのすぐ背後には鬱蒼とした山が迫り、その左手、生い茂る木立の下に
ぽっかりと口を開けたように登山道は有る。
山裾にへばりつく様に、駆け上がる階段が、そして急な坂道が見える。

【写真:焼山寺道入口】

弘法大師は、四国八十八箇所の遍路道の中に、六箇所の苦行の場を作られたと言う。
その中でも最も厳しい“へんろころがし”と呼ばれる遍路道がここ焼山寺への道だ。

【写真:焼山寺みち】

登り始めるとやがて“へんろころがし 1/6”と書かれた道標に出会う。
それまでも随分ときつかったのに、これからが本当の“へんろころがし”が始まるのか・・
と思う間も無く、行き成りの急勾配がやってくる。
長戸庵まで3.2キロ、高低差420m、標高510mへの山登りだ。

【写真:へんろころがし1/6】

キツイ。本当にキツイ。足が思うように上がらない。
ハアハア、ゼイゼイ、息が上がる。
何とか呼吸を整えようとするが、急な登りばかりで整わず、息苦しくなる。
全身からすごい勢いで汗が噴出す。
足に力が入らない。息遣いは益々荒くなる。
まだ幾らも歩いてはいないのに、もう何キロも歩いた後のような疲労感が全身を襲う。

「苦しい・・・。少し休もう・・・。」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 四国遍路 第11番札所 藤井寺 | トップ | 四国遍路 アクシデント »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事