
内ノ浦出見の遍路小屋で一休み。
暑いので、どうしても休憩の数が多く成る。
内ノ浦トンネルを抜けるとみかん畑の広がる海辺の道を歩く事に成る。
ここは、ポンカンの産地らしい。

内ノ浦の集落に珍しく喫茶店が有った。
この先で食べられる保証も無いので、お昼にはまだ間が有るが、休みながら昼を
取ることにする。
昼食を済ませ、そこから6キロ程歩くと須崎の遍路小屋が有る。
ここでも一休み。
小屋の温度計は、35度を示している。
道理で暑いはずだ。
ペットボトルがすぐに空に成ってしまう。

住友大阪セメントの大きな工場の前を過ぎると、大間の町並みに入る。
その先のJR土讃線 大間の駅で一休み。
ここまで一緒だった宮崎さん(宮崎から来た一人歩きの遍路だから)と小牧さん
(小牧から来た一人歩きの遍路だから)とはここでお別れだ。
足が痛くて途中タクシーを使い、帰ろうか迷っていた小牧さんは、「あなたたちに
ここまで連れてきて貰った。ありがとう」と握手を求めて来た。
種崎渡船の待合所で、見せてくれた両の足には幾つものテープが巻かれていた。
指の爪もすでに黒く変色していた。
この春の自分の足を見ているようで、文字通り痛みがひしひしと伝わってきた。
お風呂で見た宮崎さんの足にも、彼に負けず劣らずテープがしっかり巻かれていた。
今晩の宿が決まっていない宮崎さんは、これから捜すと言う。
我々の宿は、ここから約4キロ先の土佐新庄の駅を過ぎた辺り。
駅のベンチに腰を下ろす二人に手を振り別れ、先を急ぐことにする。
高知自動車道の終点近くに道の駅がある。
その先に今晩の宿の民宿は有る。(続)

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