簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

南ふれあいセンター (岡山臨港鉄道・廃線跡を歩く)

2023-04-12 | Weblog


 広大な農地の広がり中に、近くの送電線の鉄柱と並び立つようにに聳
える建物が見えてきた。公益財団法人岡山ふれあいセンターが運営する
市民の為の福祉施設「南ふれあいセンター」で、平成11(1999)年4月
に開館したものだ。



 館内には200席程のホールや、各種研修室、和室、調理実習室、プレイ
ルーム、児童館などがあり各種講座イベントが開催されている。
 正面を入るとすぐ横に、カフェも併設されていて、日替わり定食や軽食、
ドリンクが福祉施設らしく、安価に提供されている。



 空調のよく聞いた「南ふれあいセンター」で、しばらく休憩し、再び
終点の大元に向けて歩き始める。線路跡は大きなカーブで進路を北向き
に変えると、やがて右手に芳泉高校が見えてくる。
 昭和49(1974)年に創立された比較的新しい県立の高等学校で、県下
では進学校として良く知られている。



 学校の創立で鉄道は、これまで一日4往復であった旅客便を、12往復
に増やしている。結果旅客収入は、2倍以上に増加したという。
最寄り駅は学校の北にあった「岡南泉田駅」で、ほぼ直線で700m余り、
学生の足なら10分もあれば歩けたのであろう。

 因みにJR(国鉄)の最寄り駅は、宇野線の備前西市駅である。
距離にして1.8㎞余り、歩けば30分程はかかるので、臨鉄の利便性は際立
って優位であった。



 しかしその後市内のバス網が整備され、学校前等にバス停が設けられ
ると乗客は激減した。
その対策として計画されたのが、鉄道の岡山駅への乗り入れである。
しかしこれは、通信施設や信号システムなどを国鉄仕様に変える必要が
あり、資金難から投資もできず頓挫した。(続)





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