女川を11時過ぎの列車に乗り、途中石巻を経て、気仙沼線の起点駅・前谷地から更にその先小牛田に向かう。
小牛田から再び前谷地まで戻り、そこから気仙沼線の終点、気仙沼に向かう。
今日は些か強行軍で、そこから更に大船渡線、三陸鉄道南リアス線と乗り継いで、宮古まで行く予定だ。
それと言うのも、明日便利の悪い岩泉線に乗るためだ。
女川から万石浦の穏やかな海を見ながら進む。
列車は石巻を過ぎると旧北上川に沿って、内陸部に向かう。
周りに広がる薄らと雪化粧した広大な穀倉平野を見ながら、女川からは1時間半程で終点の小牛田に到着する。
駅を出ると小雪が舞っていた。
丁度昼時でもあり、こんな寒い日は、何か温まるものが良いが・・と捜していると、「すっぽこ汁」
と書かれた幟旗が目に留まった。
興味を引いたので、暖簾を分けて店を訪ねてみる。
「元祖すっぽこ汁定食」とメニューにあったので早速注文してみる。
暫くしてお椀が運ばれてきた。
店の女将さんに「どう言うものか」と訪ねると、こんな謂れを話してくれた。
「一種の精進料理らしい。葬式や法事の本膳の後、裏方を慰労するために造られたらしく、汁もの
と言うよりは、具沢山なあんかけ料理で、この地方には明治以前から伝えられている郷土料理だ」と言う。
何種類かの野菜、豆腐、油揚げ、豆麩などに鶏肉を加え、醤油味のあんかけでまとめている。
これが、アツアツで、ボリュームも有り、期待以上に美味しかった。(続)
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