簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 アクシデント

2010-06-02 | Weblog
女将は「まだ一人、歩き遍路が到着しないのだと」気を揉んでいる。
「女性だから・・・」と心配の様子。外はすっかり暗くなっている。



早々とビールが一本空いた。
こんな疲れた日にはもう一本欲しいところだが、先程の大女将の話もあり自重した。
それにしても相棒の風呂が長い。どうしたのだろう。



訝っていると、「意識が無くなって・・・」と言いながら、ふらふらとした足取りで
風呂から上がってきた。
食卓の皆が「えっ」となる。
相棒は「暫く横になる・・」と言って階段を上がり部屋に入って行った。
女将が「お冷を」「それから血圧も測ってみて」と従業員にテキパキと指示を出す。

「寒気がするから布団が欲しい、暖房入れて」力なく相棒が訴える。
下から布団を運んで、暖房を入れる。
血圧に異常はなさそうだ。顔色もそんなに悪くは無い。

バタバタと心配したが、暫くして落ち着きを取り戻した。
宿の配慮で部屋に夕食を運んで貰うと多少の食欲も出て食べる事ができ、先ずは一安心。



翌日朝食時、昨夜到着が遅くなった一人歩きの女性と一緒になった。
「真っ暗な道で怖かったが、途中ジョギング中の婦人が励ましてくれて嬉しかった」と
昨夜の体験を聞かせてくれる。
足のマメの話をすると「今日で終わるから使ってください」とテーピングテープをくれた。

昨夜風呂上りにカットバンで治療をしてはいたが、とてもそれで手に負える状況ではなく、
これは有りがたい。
しっかりと巻き上げてみると、足の痛みはあるものの、何処まで持つのかわからないが、
何とか歩けそうだ。
しかし、昨夜の相棒の事もあり、この足の大事も取って、今日は宿から岬の近くまでバス
を利用することにした。(続)


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