簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

ループ線とスイッチバックと(JR乗り潰しの旅)

2012-05-04 | Weblog
 人吉を出ると列車はいきなり25パーミルの山登りに挑みだす。
幾つものトンネルを重ね高度を稼ぎ、やがて500メートル余りの横平トンネルを抜けると
標高294メートルの大畑(おこば)駅に到着する。



 この駅に残すと出世すると言われ、貼られた無数の名刺が駅舎の壁を埋めている。
駅舎の近くには、SL時代の石造りの給水塔が残されている。



 大畑を一旦バックで発車、少し走ったのち今度は前進ですぐ上の線に入り、そのまま
半径300メートルの円を描きながらユックリと山を登り、暫く走ったのち再び停車する。
 


そこは丁度円を一回りした辺り、大畑の手前、先ほど抜けてきた横平トンネルの上部に
成る。目の下に、先ほど停車した大畑の駅とスイッチバック線が箱庭のように見える。



 ここからは更に厳しい25~30パーミルの急坂で、最高地点に位置する537メートル、
当時のSLの残る矢岳駅を目指す。ここでも見学停車がある。







 駅を後に、ここから列車は下りにかかり、肥薩線で最長の矢岳第一トンネルを抜けた
辺りでは日本三大車窓の一つと言われる絶景区間が続く。
 目の前に霧島連山が連なり、天気が良ければ桜島も見える事が有るとか。
遥か下に、糸を引いたような川内川と、京町温泉郷の街並みが米粒のように見える。



 やがてジオラマのような真幸(まさき)の駅が眼下に見えると、スイッチバックが始まる。
列車は一旦停車した後、バックで下側の線に下り、ユックリと駅のホームに入って行く。
 


 ホームには鳴らすと幸せになると言われる“幸せの鐘”が有る。
真の幸と言う駅名に因んで、幸せを願う絵馬が一杯掛けられた駅を出ると、10分ほどで
終着駅の吉松に到着する。(続)




 『晴れの国岡山』観光情報更新しました
   「フジの名所」「路面電車」他
      ここをクリック  

  にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする