車窓からは、山頂が鋸の歯のような根子岳と並んで阿蘇の最高峰・高岳
らしき姿が見える。しかし、その山頂付近には分厚い雲が掛っているので、
今も噴煙を上げる中岳を望む事は出来ない。
黒塗りの瀟洒な阿蘇駅は、観光の拠点駅らしくさすがに乗降客が多い。
カラフルなウエアに身を包んだ女性が足取りも軽やかに降りて行った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/6d/a86596213cba8146ff86368ae917e9b5.jpg)
阿蘇の雄大な山並みが、刻々と位置を変えて行く。
カルデラの草原が去り、やがて阿蘇を取り巻く外輪山がより近く大きく成る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/1d/903c7030a090bd7838086da2d55d3946.jpg)
赤水を過ぎると、列車は外輪山抜けに挑んで行く。山下りである。
そこは川によって削り取られたような深い渓谷で、30パーミル以上の急坂が続き、
狭間のような狭い場所をすり抜けるように列車は下りて行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/78/60ee0e01af503ed881f65b4fc9bbde94.jpg)
そしていよいよこの路線のハイライトが始まる。
標高465メートルの赤水から下った列車は、一旦標高306メートルの転向線で
停車する。すぐ下に、山を下る線が見えている。
そこからは、バックでその下り線に入り、ユックリと標高277メートルの立野駅
のホームへと入って行く。 ここで宮地行きの普通列車と行き違い、再び前進で
標高170メートルの瀬田駅に向かうのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/16/a902478799465ecdd4c6305352c16add.jpg)
こうして標高差200メートル余りを昇り降りする、ここ立野の三段式(Z型)
スイッチバックは、日本でも最大級を誇っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/f5/2f05628151d9b27fb190c1afb0e8c37c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/47/038f69c221c7295b40c213a655c44363.jpg)
肥後大津で乗り換える。
ここからは熊本の近郊路線に成るのか、列車も2両編成に格上げだ。
水前寺辺りでは、マンションなどの高層建築が多く成り、やがて鹿児島本線と、
新幹線の高架橋が近づいてくると終点の熊本に到着だ。(続)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/36/a040e2c7548605e7d071da53db7f689f.jpg)
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らしき姿が見える。しかし、その山頂付近には分厚い雲が掛っているので、
今も噴煙を上げる中岳を望む事は出来ない。
黒塗りの瀟洒な阿蘇駅は、観光の拠点駅らしくさすがに乗降客が多い。
カラフルなウエアに身を包んだ女性が足取りも軽やかに降りて行った。
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阿蘇の雄大な山並みが、刻々と位置を変えて行く。
カルデラの草原が去り、やがて阿蘇を取り巻く外輪山がより近く大きく成る。
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赤水を過ぎると、列車は外輪山抜けに挑んで行く。山下りである。
そこは川によって削り取られたような深い渓谷で、30パーミル以上の急坂が続き、
狭間のような狭い場所をすり抜けるように列車は下りて行く。
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そしていよいよこの路線のハイライトが始まる。
標高465メートルの赤水から下った列車は、一旦標高306メートルの転向線で
停車する。すぐ下に、山を下る線が見えている。
そこからは、バックでその下り線に入り、ユックリと標高277メートルの立野駅
のホームへと入って行く。 ここで宮地行きの普通列車と行き違い、再び前進で
標高170メートルの瀬田駅に向かうのである。
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こうして標高差200メートル余りを昇り降りする、ここ立野の三段式(Z型)
スイッチバックは、日本でも最大級を誇っている。
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肥後大津で乗り換える。
ここからは熊本の近郊路線に成るのか、列車も2両編成に格上げだ。
水前寺辺りでは、マンションなどの高層建築が多く成り、やがて鹿児島本線と、
新幹線の高架橋が近づいてくると終点の熊本に到着だ。(続)
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