暫くは田畑の中を緩やかに登るが、次第に道はカーブも大きく、勾配もきつくなる。
ところどころ車道と分かれる遍路道がある。
距離は短いが、その登り角度はことのほか厳しい。
息を切らし登る急坂は、「真っ縦」と呼ばれ、土佐の難所として知られている。
雨は激しさを増し、寒い日にも関わらずカッパの中は汗まみれ。
額からは汗が滴り落ち、メガネが曇る。
聞きしに勝る厳しい登り道だ。
休もうにも雨を避ける所も無く、ただ下を向いて黙々と登る。
足はもう痛さのピークを過ぎたのか、麻痺をしているのか、山登りの苦しさが勝っている
のか、痛みはさほど感じない。
痛く無いわけではないのに、不思議と痛さを感じない。
40分ほどでようやく山門にたどり着いた。
雨と汗とカッパの蒸れでビショビショに濡れたシャツが体温を奪い寒い。
早く着替えたいところだが、先ずはお参りが先。
しかし、山の斜面に建てられた本堂や大師堂にお参りするためには、急な階段を上り下り
しなければ成らない。
階段歩きはこの痛い足には厳しい。
手摺に掴まりながら、身体を持ち上げるように一歩、また一段と慎重に登る。
納経を済ませ、その前の小部屋を借りる。
奈半利の駅から、我々の少し前を歩いていた女性二人連れの遍路が、「どうぞ使って
ください」と言って入れ違いに出て行った。
彼女たちに比べるとどうやら1時間近く遅れて到着したようだ。
シャツを着替え、遅い昼食を摂り、ヤットどうにか生き返った。
暫く休憩の後、山門を後にする。
幸い雨も小康状態で小降りになってきた。
この間に急いで山を下ることにしょう。(続)
にほんブログ村
ところどころ車道と分かれる遍路道がある。
距離は短いが、その登り角度はことのほか厳しい。
息を切らし登る急坂は、「真っ縦」と呼ばれ、土佐の難所として知られている。
雨は激しさを増し、寒い日にも関わらずカッパの中は汗まみれ。
額からは汗が滴り落ち、メガネが曇る。
聞きしに勝る厳しい登り道だ。
休もうにも雨を避ける所も無く、ただ下を向いて黙々と登る。
足はもう痛さのピークを過ぎたのか、麻痺をしているのか、山登りの苦しさが勝っている
のか、痛みはさほど感じない。
痛く無いわけではないのに、不思議と痛さを感じない。
40分ほどでようやく山門にたどり着いた。
雨と汗とカッパの蒸れでビショビショに濡れたシャツが体温を奪い寒い。
早く着替えたいところだが、先ずはお参りが先。
しかし、山の斜面に建てられた本堂や大師堂にお参りするためには、急な階段を上り下り
しなければ成らない。
階段歩きはこの痛い足には厳しい。
手摺に掴まりながら、身体を持ち上げるように一歩、また一段と慎重に登る。
納経を済ませ、その前の小部屋を借りる。
奈半利の駅から、我々の少し前を歩いていた女性二人連れの遍路が、「どうぞ使って
ください」と言って入れ違いに出て行った。
彼女たちに比べるとどうやら1時間近く遅れて到着したようだ。
シャツを着替え、遅い昼食を摂り、ヤットどうにか生き返った。
暫く休憩の後、山門を後にする。
幸い雨も小康状態で小降りになってきた。
この間に急いで山を下ることにしょう。(続)
にほんブログ村