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Marr and The charlatans

2017-08-02 | music

The Charlatans 『Different Days』
26 May 2017

 1988年に結成、レコード・デビューも1990年という、RIDEと同時期に現れたUKバンド、ザ・シャーラタンズ。
 90年代のブリットポップ、マンチェスタームーブメントが盛り上がる中、ストーン・ローゼスと似たようなダンスサウンドのバンドがいくつも誕生し、一時ヒットし消えてゆきました。彼らもそんなムーブメントの中でこそ人気があるバンドなんだろう…つまりムーブメントが終わればいなくなるのでしょう…と思わせるような、特に特徴的なサウンドでもなく歌も上手くもありませんでした。おマンチェと云われたバンドには、彼らよりもっと優秀なのがたくさんいたからです。ところが、残ったのはシャーラタンズだけでした。
 私は1995年発表の4thアルバム(バンド名と同じタイトル)にやられました。ティム・バージェスがまだファルセットボーカルを取り入れる前で、3rdまでの聞き取りづらいフワフワした歌い方から、浮遊感を残しつつ少し芯のある声になり、何を置いても楽曲がよかったのです。特にロブ・コリンズのハモンドオルガンは大好きでした。彼のハモンドがあってこそのシャーラタンズサウンドでした。このアルバムで、彼らが単なるマンチェ・ムーヴにのったバンドではない事を証明されたと思います。このまま順風満帆にいくものだと思っていました。
 悲劇は突然やって来ました。翌年ロブが交通事故を起こして亡くなってしまったのです。97年に発表された5thアルバムは、録ってあったロブのパートが使えたので、実質そのアルバムがロブの遺作となりました。シャーラタンズは、それ以前にもマーティン・ブラント(b)がうつ病になったり、ロブが刑務所行きになったりと、メンバーに不幸があったりしましたが、彼らの結束は固く解散することはありませんでした。ロブ亡き後のシャーラタンズの音楽は、時代と共に変わってゆき、私はそれを好きにはなれませんでした。ロブの代わりに鍵盤担当でトニー・ロジャースが加入した後何年かして彼らのライブに行きましたが、ロブを思い出して(彼のいた時期のライヴも見ているので)しんみりしてしまいました。それ以来、シャーラタンズからは離れて(もう聴くこともない)いました。それから何年かしてドラムのジョン・ブルックスが脳腫瘍で亡くなり、現在は4人で活動しています。
 今回、13作めのニューアルバムを購入したのは、シャーラタンズの曲が聴きたかったからというより、ゲストにJohnny Marrが参加しているからでした(最終曲にはポール・ウェラーが参加)。
 久しぶりに聴いたシャーラタンズ・サウンドは、彼らの過去のアルバムほど興奮するようなものではありませんでした。しかし、ジョニーが参加したPlastic Machineryは90年代のシャーラタを彷彿させる曲で、ジョニーのチャカチャカしたギターフレーズが聴こえて、少し胸が高まりました。実のところ、そのギターフレーズがマーのものなのか、マーク・コリンズが弾いてるのかはっきり解りませんが(笑)
 1曲だけだと思っていたら、もう1曲 Not Forgottenにも参加していました。しかもこの曲は、4thアルバムの頃のグルーヴ感のある楽曲に、ジョニーのチャラチャラ音がスパイスとなって、アルバムの真ん中を盛り上げてくれてます。ゲストはいないけれど、Let's Go Togetherはいい曲ですし、P.ウェラーが参加した曲はスタイルカウンシル調?でアルバムの最後にぴったりな曲。
1曲目から聴いていった時は、シャーラタンズこういう方向性なのか?!(2~3曲は80年代エレポップ調)と不安になりましたが、最終的には満足する内容でした。

 さて、ソロ・アルバムがいまいちかな?と感じたジョニー・マーですが、最近はライブでThe Smithsの曲をプレイしているそうで。ようやく「スミスの呪縛」が解けたと思うと嬉しいです。アンディ・ルーク(元スミスのベース。マーの幼馴染)とも共演しましたし。マーの動画を見ていたら、最近のステージで着ていたシャツが、The Smithsの1984年ハンブルグ・ライヴで着ていたのと同じじゃないか…と。
←これが最近のジョニマ 痩せたってこと?物持ちがいいってこと?

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